見切り発車した外国人労働者受け入れが新たな社会問題を呼んでいる
「中国人シャブ・パーティ」「ロシア人惨殺死体」ほか在日外国人「治外法権の現場」を行く
(SAPIO 2008年5月28日号掲載) 2008年6月2日(月)配信
文=SAPIO編集部
警察庁の発表によれば、昨年1年間の外国人犯罪は摘発件数3万5800件と2年連続で減少した。しかし、10年前に比べれば約7割増で「近年は高止まり傾向」というのが現実だ。少子高齢化社会を迎えた日本は、外国人労働者の受け入れ問題が喫緊の課題となっており、今後、在留外国人は増えていくだろう。むろんそのこと自体には問題はない。だが、外国人コミュニティができていく中で、一部がアングラ化し犯罪の温床になっていることも紛れもない事実なのである。
日本で暮らす外国人は、現在164万人(在日韓国・朝鮮人を除く)で、この10年間で見ても約70万人増加した。いわゆる外国人研修生制度によるものだが、劣悪な労働条件が問題となり見直しが検討されている。さらに外国人単純労働者の受け入れも近い将来に解禁≠ウれる。「在日外国人」問題は今後、日本社会のキーワードとなるだろう。
彼らは、国や言語ごとに集住するケースが多い。例えばブラジル人街で有名な群馬県大泉町では人口の約16%を占める。東京都江戸川区には、インド人システムエンジニアたちがコミュニティをつくるなど外国人街はそこかしこに出現している。
外国人労働者の役割はますます重要となっているが、一方で、外国人がつくるコミュニティが地域住民との軋轢を生むケースは少なくない。地域から離れて独立した社会は警察や行政の監視からも離れ、アングラ化する場合もある。警察庁によると、外国人犯罪は近年は「高止まり傾向」にあるとされる。06年の刑法犯の検挙総数に占める外国人案件の割合は4%で、人口比(1%強)からすれば、犯罪発生率の高さも見過ごすことができない。
外国人街を取材しているジャーナリストの若林亜紀氏は次のように話す。
「犯罪をしようと思って日本に来る外国人はほとんどいません。しかし、一部のよからぬ外国人たちが、彼らをアングラ社会へ引き込もうとしているのも事実です。例えば、私が取材した南アルプス近くのある牧場では、真面目に働いていた中国人研修生3人がある日忽然と姿を消してしまいました。直前に不審な中国人ブローカーからの接触が何度もあったと聞きます」
以下、日本各地の「外国人街」の実態レポートである。
公衆トイレで見た驚愕の完黙◎f致シーン
【浜松ブラジルギャング街】
「お前、何してる!」
ポルトガル語の看板を掲げたマッサージ店を外から覗いていた本誌記者は、いきなり怒りに満ちた表情の日系ブラジル人に肩をつかまれた。駅を出てすぐの繁華街を取材していた矢先だった。
ここ浜松市は、2万人が暮らす日本一のブラジル人街である。彼らの多くは、日系2世や3世で、90年の出入国管理法改正に伴い在留資格を持ったため、浜松で盛んな製造業などの働き手としてやってきた。しかし、彼らが真面目に働く一方、子どもたちは言葉などの問題で地域や学校になじめず、非行へと走ってしまう例も多い。
冒頭のように警戒された理由を近くにいた日本人男性に聞くと、
「一昨年まで、近くの通りはブラジル人の出す屋台に占拠されて大変でした。土日は大音量で音楽をかけ、屋台で肉を焼き、ビールを飲み、ゴミをポイ捨てする。日本の若者が金を脅し取られたり、火事が起こったりで、地元住民の反対もあり、ようやく一掃されたんです」
と実情を明かした。
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