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米原タンク殺人 動機、犯行状況…真相解明は裁判員裁判に

2009.7.10 01:02

 汚水タンク殺人事件は、森田繁成被告が全面否認を貫き、動機が不明のまま、裁判員裁判に真相解明が委ねられる。捜査関係者によると、「決定的な直接証拠があるとは言い難い状況」という。地検側が公判で、森田被告の破損した車や車内から検出した小川典子さんの血液痕などの証拠を積み上げ、客観的に犯行を立証できるかどうかがポイントとなる。

 大津地検の白髭博文次席検事は9日の記者会見で「客観的証拠も物的証拠も十分にある」と繰り返した。

 起訴状では、逮捕容疑で6月10日から12日の間と幅を持たせていた殺害の時間帯を、10日午後9時ごろから11日午前1時ごろまでの4時間に絞り込み、殺害現場も現場の汚水タンク付近と特定。白髭次席検事は「証拠により特定した」と強調する一方、凶器や具体的な動機については「公判立証の問題がある」として詳細は明らかにしなかった。

 一方、森田被告は6月19日の逮捕段階から「殺害していません」と容疑を否認。取り調べに対し、ほとんど黙秘を通し、雑談にも応じなくなったという。

 今月3日に大津地裁で行われた勾留(こうりゅう)理由開示の手続きでも「やっていないものは本当にやっていない」「取り調べで『人間の面をした鬼』などと侮辱され、精神的にも肉体的にも疲れ切っている」と述べた。

 森田被告の弁護人は手続き後、報道陣に対し、森田被告が小川さんと交際していたことを認めたが、「トラブルは一切なかった。殺害する動機がなく、犯人ではない」と強調。「(殺害した)決定的な証拠があるなら、自白を引き出すために取り調べで突きつけているはず。捜査側がちゃんとした証拠を握っているのか疑問だ」と指摘し、「10日から12日の行動は森田被告から聞いているが、今の段階では言えない」と、公判で争っていく考えを示した。

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