「ニュー・メタフィジックス」(new Meta-Physics)

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第7章 鋳型の超物理学   (Temlate Meta−Physics)


                                   第1節


これが、この本の最後の章となります。ここでは私達が「鋳型の超物理学(テンプレート・メタフィジックス)
と呼ぶ概念についてお話します。これは単に基本となる考え方のひとつとして見てください。
そして、この章や他の章で扱っている様々な概念や考え方に応用してみます。それによって、
この考え方が、いかに皆さんの世界においてすべての根本をなしているかを見ることができるでしょう。

まず最初に、皆さんの科学的見地からのアプローチを試みましょう。
すると、「鋳型の超物理学(テンプレート・メタフィジックス)が次のようなものと関連していることがわかります。


*皆さんの、物理学的現実の土台となっているもの

*現時点で、皆さんが物理次元の土台とみなしているものの、更に土台の部分。

*すべての物質と空間そして時間が創り出される元となる均一のエネルギーの場。

地峡の科学者は統一場を捜し求めていますが、方程式の中に「意識」の項を導入することによって、
私達が以前述べた、いわゆるひとつの「場でない場」を発見するでしょう。これが、この章で
「鋳型(テンプレート)」と呼んでいるものです。これは皆さんが物理学的なものとみなしている
すべてのものの基本となる土台です。それでいて、それ自体は本質的にはあまり物理的ではありません。
どちらかというと、皆さんの三次元的現実という概念の中に包み込まれている、皆さんの物理学者が
「合意」と呼んでいるものに近いでしょう。
この「鋳型(テンプレート)は多くの次元に関係していますが、その中でも、皆さんが現実世界として
捉えている三次元の現実により大きな影響を及ぼしています。科学的な観点から見ると、
すべては、バランスの取れたひとつの方程式なのです。「鋳型(テンプレート)」を表現する方程式を
ひとつの一次方程式、または幾何学的な立体を表すシンボルとして見ることができます。

一次方程式は次のようになります。

X+Y+Z+T+(−X)+(−Y)+(−Z)+(−T)=0

それぞれの項の間に+があ、そして式の右側で合計が0になっているという考え方は、
基本的なバランスを表しています。いわゆる無からすべてが創造されることを意味しています。

これを表す幾何学的な形は、下の図のようになります。

{二重ピラミッド型四面体}

上を向いたピラミッドと下を向いたピラミッドの底面同士がくっつき合ったもの、すなわち
底面を共有し、それぞれが三つの側面と二つの頂点を(ひとつは上、ひとつは下)をもつ二重ピラミッド型四面体です。
三つの頂点からなる両ピラミッドに共通な底面は、それぞれのX、Y、Z、そして−X、
−Y、−Zの点(訳注:ここでは下向きのピラミッドの底面を−X、−Y、−Zで表している。
図の中では上向きピラミッドの底面と重なっているのでXと−X、Yと−Y、Zと−Zは重なっている)
によって表されています。上を向いている頂点はTによって、そして下を向いている頂点は−Tによって表されています。

上の頂点と下の頂点を結び、X、Y、Z、と、−X、−Y、−Zによって定義される中央の面を
通過する線を引くと、これらの全ての点の中心は、この二重ピラミッドの中心である0となります。

この立体の定義は、次のようなものになります。

皆さんの科学者は、物質の内へ内へと探求を続け、より小さな構成要素へと分割を行うことによって、
すへての物質の基本となる要素を何とか見つけようとしています。現在までに、エネルギーから創られた
物質の基本は1/3という単位で表されることを発見しています。そして、ひの1/3という
単位を「クォーク」と名付けました。

これにより、この二十四面体に関して六つの考え方が出てきます。

まず、丈夫の3面と下部の3面は、いわゆるクォークの相互関係を表しています。この三次元構造の
基本となる四面対構造を使って、皆さんの科学用語で言う「不確定性原理」を、立体としていかに
表しているかを見ていきましょう。物質の基本的な単位は、皆さんの言う、皆さんがひとつの物質として
見ているものの1/3の単位であるクォークを基にして、皆さんの不確定性原理、すなわち皆さんが位置、
そして運動量と呼ぶものの両方を同時に知ることができないことを、立体を通して見ていきます。

どのような四面対構造においても、

*底辺をなしているX、Y、Zを空間の成分とし、

*頂点Tと−Tを時間の成分とすれば、

ある任意の瞬間において、四面体の一つの面上の座標成分は、次のa)かb)のどちらかとなります。
すなわち、


a)X−Y−Z面上においては、
  *XYZは空間の位置成分のみからなり、時間成分であるT成分がまったくなく、
  位置は確定しても運動量が確定しません。

b)X−Y−Z以外の面上では(ある一つの面上にいる時、その面上のみが測定できるも  のとすると)、
  二つの位置成分と頂点で表される一つの時間成分しかありません。
すなわち、
  *XとYとZ  
  *YとZとTまたは
  *ZとXとT

  となります。ここではXとYとZは同時には測定できないので、完全な時間成分がそ  れによって
  完全な運同量の成分が測定できたとしても、位置成分に関しては、2/3しかわから  ず、
三番目の位置成分を知ることはできません。すなわち皆さんが、

  *X、YとT
  *Y、ZとT
  *Z、XとT

  測定する時、時間成分のTは常に含まれますが、三次元の現実において位置の決定に  必要な
  X、Y、Zの内の1/3の成分が足りないことになります。

これが皆さんの物理的現実の「鋳型(テンプレート)」を定義付けする土台となる結晶構造なのです。

物体の位置、すなわち時間と空間の中の位置という概念のみが、物質化したクォークよりも
更に基本的な連続する「成分」なのです。そして、時間そのものが次に来る成分となりますが、
これは、厳密に言えば、物質ではありません。いわば、準現実といえるでしょう。これは、
皆さんの物理的な現実がなぜ存在するかの理解の基本となります。

ここで理解してほしいのは時間と空間という概念そのものが方法論だということです。
時間と空間そのものが、皆さんの現実の中で全ての物質とエネルギーを創造するための方法論なのです。
このような皆さん自身が空間と時間からなるひとつの系の中に位置しているという考え方から
「宇宙は物理的に自分の外に存在する」という考え方を生み出しました。

この「鋳型(テンプレート)」という考え方は、あらゆる学問、宗教、精神世界、そして他のものとも
関連しています。

以前に述べたように、「鋳型(テンプレート)」はあるパターンを形造ります。そして、意識はその
パターン上に、エネルギー場が様々な波長と波動、振幅、そして変調等と形を変えることを許します。
すなわち、この「鋳型(テンプレート)」場によって、全てのエネルギーの固体化がサポートされた
安定化されるわけです。

このよようにして皆さんは、三角形の中に意味されている概念を理解できると思います。
今までにも、物事は「3」と呼ぶ概念で関連付けられていることに気づいたことがあるでしょう。
これはプラス(上向き)とマイナス(下向き)の二重四面体である「鋳型(テンプレート)」の結晶が、
皆さんの宇宙において巣へ手の出来事が起きていることを許す元となっているひとつの表れです。

そして、このひとつの方程式だけでも全てのものが表現できます。

中心にある0点を通して、この6面と5頂点を表す方程式の中で全ての概念の表現が可能となります。
まさにこの方程式と0点に位置する意識の源いう考え方を使って、皆さんの宇宙の中のすべての概念、
すべての観念、すべての場、すべてのエネルギーの運動、そしてすべての電磁気的な知性の
統一が理解できるでしょう。

この「鋳型(テンプレート)」という概念は、それ自体皆さんが物理学と読んでいるものにまったく
新しいアプローチを示し始めるでしょう。「鋳型(テンプレート)」は、それ自体本質的に、
皆さんが超空間を旅行していく0点の存在する「場所」だと言えます。そこではすべての可能性が
平等に存在しています。皆さんが超空間と呼んでいる次元で0点にいる時、
ちょうど超鋳型結晶(hayper template crystal)のX、Y、Zと
−X、−Y、−Z、そしてTと−Tなどの成分によって中心にある0点が囲まれているように、皆さんも
すべての時間と空間に囲まれていることを理解するでしょう。

この考え方、この立体の方程式が、皆さんのあらゆる宗教の中で定義付けされている、
自己の源、そして自己の拡張という概念のすべてを理解するのに必要な、ただひとつのものです。

皆さんのすべて、そして存在のすべて、万物が創造の源である「無」に等しいということです。
すべての時間、すべての空間は、この「無」から出現します。それでいて、この「無」は、
存在のない「無」ではありません。

存在は、常に存在しています。そして同じように、存在はこれからも存在するということを、
皆さんは理解するでしょう。

この「鋳型(テンプレート)」、この基本的な根本的な存在そのものを表す方程式を、皆さんの
物理的現実においては、必要不可欠なものであるとみなせます。皆さんのイマジネーションがどのような
レベルでこれを理解したとしても、自分自身がこの結晶(クリスタル)として行動すること、
この根本的な存在そのものとして行動することを許してあげてください。この5つの頂点と
6つの面が、皆さんの物理学者が、「存在という概念全体の中に折り込まれている11次元性」と
説明している概念を生み出すのに必要なすべてなのです。

この構造自体がその性質上、外とそして内に拡がっている皆さんの宇宙のすべてを表しています。

この考え方を応用することにより、結晶の波動を皆さんの望むとおりに変えることができます。
色も変えたり見方を変えたり、そして今まで自分、今の自分、そしてこれからの自分という概念と
共鳴させたり調和・同調せたりすることができます。

現にいま私達と共同創造しながらこの本を創っているという事実は、皆さんの社会にある示唆をしている
言っていいでしょう。すなわち、皆さんの社会が、これまで行った融合に気づき始め、そして、
長い間、自分自身とかけ離れたところで宇宙の気まぐれによって創られていたと思っていた
現実が、これからは自分の想像する通りになり得る、というミナサンノシャカ意的根本的な認識と、
またそうできる能力を暗示しています。

このように大いなる全ての内に存在する相互関係としての自分を見る時、そしてそれを知っている状態にいる時、
皆さんは大いなる全てそのものになります。皆さんのすべての信念、科学的な道具、性格、過去、
現在、未来、そして平行する人生、多次元宇宙の中の全ての場所と時に存在するすべての存在、
体験と表現のすべての次元に住むすべての存在、これらは皆さんの一部なのです。そして皆さんは
これらの一部なのです。
皆さんは以前にも同じ事を聞いたことがあるでしょう。これは何も新しいことではありません。
これでいて同時に、新たな誕生でもあります、大いなる全てに完全性の中に存在していようとも、
これは新たな創造なのです。そして、これは皆さんにとっても、大いなる全ての完全性の新たな創造となるのです。

この一見逆説的な見方と二極性の考え方も、新しい自分になるに従い理解されるでしょう。

の節の終わりにあたって、私達は皆さん自身の新しい考え方を歓迎したいと思います。
皆さんの時間を引き続き創造し続ける間、これからも多くの方法を通して皆さんとわかちあって
いきたいと思います。

この章の後半では、第4密度の現実においての皆さんがどうなるかについて簡単に話しましょう。

それでは、この節を終わりにします。

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