「ニュー・メタフィジックス」(new Meta-Physics)
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第2章 科学(Science)
第2節
ここでは、統合された観点から見た科学について話しましょう。地球では、量子力学の分野において、
皆さんが宇宙を創造しているという考え方と意識とのつながりを、すでに理解し始めています。
しかしながら、地球の物理学者の多くは、皆さんが文字通り宇宙を創造しているという考え方に
直面した時、少し身を退いてこんなふうに言うでしょう。
「これは単にひとつの解釈なのであって、実際に文字通りこれかが起こっているなんてことはありませんよ。
今、可能な、一番ベストな解釈だというだけです」統合を少しずつでも受け入れるようになると、
科学者もこれが文字通り起きていることだと理解するでしょう。
皆さんの存在を許しているのは、時間し空間そして二極性です。同時に、これらは、皆さんの
物理次元における存在そのものを定義づけしています。本来の姿である大いなる全てからの
自己の分離という創造を皆さんに許した定義そのものであり、パラメーターであり、基礎となる
骨格そのものなのです。
皆さんの文明がもっと好奇心を活用し、皆さんの科学的探究の中に充分受け入れられる形で、
意識(非物理的意識)を含む数式を導入することを許した時、その好奇心のは波動が、求道者である
科学者の意識の中に多くの「情報」やデータを自然に引き寄せることを理解し始めるでしょう。
皆さんは、「知恵」の波動を創り出すことができます。現在、皆さんの物理学で発見しつつある
すべての観点かに見た現実を任らしきすることができます。そしてこれは、皆さんが統一場理論と
呼ぶ考え方の中で、ある程度表現されています。
皆さんと皆さんの意識は「場」であり、よって統一場理論の中にもひとつの「場」として含まれなければ
ならないことを理解してください。皆さんの量子力学は、弱い力と電磁気力、そして強い力を
統一してきましたが、重力はまだ現在の統一場理論には含まれていません。これでは、「場」の
物質的な次元に現れた部分しか説明出来ません。
重力は第7章で述べる「鋳型(テンプレート)」の中において、物理的そして非物理的な対を持つように
見えることに気づいてください。意識場も、後に定義するこの鋳型(テンプレート)場の一部となります。
皆さんの統一場は非物質次元ままで拡張されることを理解してください。それにより、
意識と基本となる鋳型(テンプレート)が、皆さんが統合しようと探求している最後の二つの場を
形成することを理解するでしょう。このようにして、皆さんが現在考えている4っのエネルギーを
統一するのではなく、実際には6つのエネルギーが存在することになります。これについては、
後にもっとわかりやすい見方やシンボルの例を使って話します。
ここで、場、エネルギー、波動、そして力の違いを明確にしてみましょう。
*放射はエネルギーを絞った状態、または拡張させた状態によって、説明することができます。
*場とは、通常はエネルギーの拡散された状態を表します。そしてこれは、体積をもつ空間を満たします。
*力は数学的な表現であり、複数の交差しているエネルギーの一つのベクトルです。
*波動は周波数です。すなわち、エネルギー場の中の変調の速さです。
「全ての概念は波動である」ということを科学者が認識できれば、宇宙旅行を可能にすることが出来ます。
これによって、皆さんが時間と空間の中に存在しているものではないことを理解し、時間と空間は
すべてのものの内部に存在する、単なるひとつの性質であることがわかるでしょう。
私達のコミュニケーションと宇宙旅行の両方共、波動の理解を基礎にしているのです。
次の「思考実験」では、たとえ皆さんが知覚し得る全ての物理的観点から、まったく同じに見える
二つの物体があったとしても、すなわち大きさも、そして分子と分子、原子と原子、
クォークとクォークも全て同じく作られた二つの物体があったとしても、これらの物体が占める
空間が異なれば、この二つは異なる物体だということを理解するでしょう。
今、位置的な波動をもそれぞれの物体の性質だと仮定しましょう。一つの物体は、Aという位置を
所有しています。もう一つの物体は、Bという位置を所有しています。意識と鋳型(テンプレート)を
利用することによって、その物体が存在していると特定の物理次元から、その物体自体の波動を
分離する場を創ることがてきます。その上で、その位置的波動という性質をそこから取り除いたり、
もしくは別のものと置き換えたりすることが出来るのです。
例えば、位置Aという性質を取り除き、位置Bという性質と置き換えます。そして次に、
この分離している場をとくと、その物体が元の次元に再物質化することがわかるでしょう。
ただ今度は、その物体は位置Aではなく、定義によって、位置Bという場所を占める必要が出てきます。
こうして物体はAとBの郷里を移動したように見えます。皆さんの言葉を借りれば、実際の移動がないのに、
それが「魔法のように」起きたことになります。別の見方をすれば、その物体が一つの地点から消え、
そしてもう一つの地点に現れたように見えるわけです。
これはそんなに神秘的なことではありません。いつも起こっていることなのです。なぜならば、
時間も皆さんが創り上げたものだからです。そして、皆さんがすでに理解し始めているように、
時間と空間は断続的なものであり、滑らかに連続しているものではありません。ある意味で、
カチカとONOやOFFに常に切り替わっているといっていいでしょう。ただOFF担っている状態
の方が少ないのです。皆さんはこのように簡単に。、ほかの次元との間を行き来しています。
しかし、そのONとOFFのスピードが非常に速いために、意識的に同調しなければその次元を
体験することができないのです。皆さんは、一つの瞬間に一つの次元に同調します。皆さんが
過去とか現在と呼んでいるものも含めて、同調します。皆さんが現実と呼んでいる毎瞬毎瞬の狭間に存在しているのです。
皆さんが普段道を歩いていると思っている時でさえ、毎瞬、毎瞬、断続したイメージをこの次元に
再現しているだけだということを理解してください。ただそれが非常に速く振動しているために、
滑らかに連続しているように見ることを選択しているだけなのです。位置Aと位置Bに存在するステップの多くは
取り除くことができます。そして、その間の部分を滑らかな動きで埋める必要もなしに、
ただAからBに移動することができるのです。
これらのすべての概念は、皆さんが皆さんの意識を統一場の中の一つの波動としてみることを許した時に、
物理次元で実験を行うことが可能となるでしょう。
今、皆さんは、科学も単に哲学だということを理解し始めています。そして、科学と信念という概念が、
以下に融合できるかを見始めています。皆さんは自分自身の現実、そして物理次元の波動そのものなのです。
自分の性格を反映させるように現実を想像しているのです。この性格の中には、五感を含む
知性の部分も含まれています。同時に皆さんは、この統合を通して、皆さんの科学が仮定している
「目で見なければ信じられない」ということから、今度はも正反対の極である「信じれば見れる」という
体験を自分自身に許し始めることができるでしょう。それと共に、この二極性の考え方そのものが、
皆さんを宇宙から分離することを可能にした波動であることを理解するでしょう。皆さんが、
時間と空間の概念を、ひとつの物理的な数式の中で理解するに従って、これらの性質を測定することも
可能となってきます。
また、宗教、社会学、経済学、そして政治学と呼んでいる概念のすべてが、いかに科学と数学に
当てはまるかが見えてきます。それと同時に、数学と科学においては、観測者と観測される
現象というよりは、観察という行為自体が実際そのものだということが理解できるでしょう。
別の言い方をすれば、皆さんの数学と科学は、次第に、物理的宇宙の中に存在する物体を表現するだけではなく、
もっと、物理的宇宙の相関関係を表現するものとなっています。これによつて、より完全な会念となり、
すべての概念を含むものとなります。地球上のいくつかの文化に見られる象形文字のような
表現法に変わっていきます。これらの象形文字は、ただ単に、音声成分をあらわすだけではなく、
その概念全体を表現するものなのです。
皆さんの数学にもこの考えを取り入れることができます。だからこそ、言語と音楽が数学という
概念を表現できるわけです。なぜなならばこの両者とも、すべての相互関係と相関関係を創り出す
エネルギーの波動的な結パターンを反映する、相関関係を含んでいるからです。そして、これらの
結合パターンが、皆さんの様々に二極化してしまった性格を通して知覚され、いわゆる物理的現実を
創り上げいる個々の物体や粒子すべての元となっているのです。
さて、次に「創造性」の章では、科学と信念がイマジネーションの中で融合し、それでいて
双方の立場からそれぞれを体験できる現実だと理解できるようないくつかのテクニックや方法論を
述べていきます。このようにして「創造性」の中で、私達は道具としてのイマジネーションの
使い道を探っていきます。分離された観点からではなく結合された観点からこれを見ていきます。
科学において、イマジネーションは、理路整然とした証明を飛び越し、多くの発見を生み出してきました。
次章では、これに関連して、皆さんが「原因と結果」と呼ぶ概念についての話をしましょう。
それでは、このテーマに関する質問を受けて、皆さんとの交流をともに分かち合いたいと思います。
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