「ニュー・メタフィジックス」(new Meta-Physics)
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第2章 科学(Science)
第1節
この章では、皆さんが科学と呼んでいる哲学のひとつについての話をしましょう。以前に述べたように、
皆さんの惑星では、すべての考え方は「性格」の中で創られたものの見方を通してチャネリングされます。
「性格」を通すことによって、それらの「ものの見方」が、皆さんの文明のもつ目的に応用できるように、
そして、この目的を達成するために、皆さんは、宗教とか科学など多くの手段やシナリオを
創り出したと思い込んでいるのです。
皆さんが、科学と呼んでいるものすべては、本来の自分である大いなる全てから自己を分離してしまった
2万5千年サイクルの中で創られたものです。このような背景自体が、皆さんの科学が創り出した
いわゆる「科学的見解」の大きな基となっています。この方法を通して、自分と自分の周りにある
存在のつながりを探求する努力をしているのです。科学的な疑問をもつことや質問をするという
考え方自体も、宇宙と自分は分離した存在だという同様な観点から出ています。
ここで思い出してほしいのは、質問の中に答えはすでに含まれていることです。質問は答えが
自分の中にあることを思い出させるためのもの、もしくはそれを分離した観点から鏡として
自分に見せてくれるものなのです。
皆さんは答えを外に見ようとして質問というひとつの極を創ります。ここで理解してほしいのは、
もし皆さんが質問を想像できるならば、すでに自動的に園の答えを毛取っているということです。
それがあなたの感染性なのです。
分離の時代には、皆さんはすでに自分たちには知らないものがあると信じてしまいました。
ですから科学を創り出す過程で、答えを得るためには多くの努力を要し、背伸びをしなければ
ならないというシナリオを創り出してしまいました。私達は、別に皆さんのやり方を非難しているのではありません。
ただ、これが、自分自身を分離した観点から探求するときに出てくる、方法論のひとつに過ぎないと言っているのです。
この章の後半では、少数の地球の物理学者たちがすでに気づき始めているように、皆さんの外に存在する
と見ていた宇宙が、統合された観点を通して見ると、皆さんの一部、そして皆さんの「ものの見方」
の一部に過ぎないということについて話を進めていきます。これらは分離できるものではありません。
その中で、皆さんが宇宙と統合されていると気づくことからくる効果について話します。
それでは、まず最初に分離を、皆さんが現在まで科学の中で創造してきた概念を用い、
進化というものについて見ていきましょう。
科学と精神世界、または宗教(これについては第4章で再び触れます)について話をする時、
価額は信じようとするものについて証明を求めるが、精神社会または宗教は(科学的な観点から見れば)
証明を求めずに、ただ信じたり信仰を求めたりするものだと言われます。
進化というテーマは、証明、観念、そして進行というものに関してのよい論議(多くの場合
論争となりますが)の場となってきました。
最初に言いたいのは、科学者もある特定の観点に自分達を閉じ込めながら(多くの場合そのような見方は
みとめないのでが)、自分たちが証明だと思っているものを創り出すために、偉大な観念と信念を
持っているということです。皆さんの物理学者の多くが、何かを証明しようとしている時でさえ、
その人がその状況の中で何を信じているかということに応じて、自分の望む実験を設定してしまい、
それによつて自分で期待する結果を常に得ているということに気づき始めています。
これらは本質的に関連があるものなのです。皆さんは、証明という概念でさえ単なるひとつの
観点であること、どのような見方をしても宇宙の不変の法則ではないことに気がつかず、
証明という概念を造り上げてしまいました。
皆さんのこの宇宙の集合意識の中にもいくつかの同意があり、これに基づいて、皆さんの物理法則の
骨格が築かれているように見えるのです。
これも「鋳型の超物理学(テンプレート・メタフィジックス)の章で述べる、全体的な意識から
作られたものに過ぎないのですが、これについてはその章で詳しく述べます。
今は、皆さん進化と呼ぶ概念に応用できるように、科学の定義づけに戻りましょう。
皆さんがもつているいくつかの宗教的な概念に反し、意識の中に存在する考えが現実化するのには
「時間がかかる」物理的な宇宙が存在すことを理解してください。そういう意味では、
生物の進化の概念は少なからず現実的だと言えます。この進化の概念の中には、皆さんがまだ
発見していないいくつかの要素があります。それらが発見されることにより、進化のメカニズムが
この物理次元で厳密にどのように働いているかを、より理解できるでしょう。
ただ、ここで理解してほしいのは、科学的な見解に反して、意識は物理次元の進化の産物ではないということです。
肉体が(これも創造の一つの投影に過ぎないのですが)進化のある一定の波動に達した時、
非物質である意識が肉体次元と同化、または別の言い方をすれば、自らを肉体次元に投影することができるのです。
皆さんの霊魂創造説(訳注:紙は人をはじけから人間として創ったという説)と呼ばれる概念と、
科学における生物の進化と呼ばれるものは、全体的に見た時、両方とも正しいのです。
ある時点までは生物の進化というものはありました。そしてもそれ以前にすでに創られた意識は、
自分自身を物理次元に投影し、そこに融合と統合が起きたのです。
人類が創造されてから、まだ4、5千年、もしくは6千年くらいしかたたないにも関わらず、
この融合と統合は何百万年もの昔に起きました。
霊魂創造説も進化論も一つのフィルターを通した見方なのです。皆さんの言い方を借りれば、
自己の源を肉体の外に存在すると見た時、そして肉体は単に皆さんの乗り物であるという見方を許す時、
進化と創造説の融合を見始めることができるでしょう。
非物理次元の加速されたスピードの中での一瞬、または瞬をする間(例えば、キリスト教で神が
人を創造するまでの「6日間」も、物理次元においては、非常にゆっくりしたスピードになります
ですから何百年もかかったとしても、同時にそれは「6日間」だと言うことがこともできるのです。
もちろん、私達は正確な数字だとは言っていません。単なる例に過ぎません。しかしながら、
この考え方はやはり正しいものです。このようにして、非物理次元において創造された存在するものの目には、
同様のものを物質宇宙で創造した時よりも、より加速して見えます。)
この章の後半では、二極性、時間、空間などという実際の物理次元の定義について少し話してみたいと思います。
私達が言うまでもなく皆さんは、長い間空の星を眺めてきました。科学における啓示のいくつかは、
このような星を眺める中でひらめきました。現時点における皆さんの天文学という科学の分野は、
皆さんの惑星の大気が作るベールをどの程度通り抜けるかによって、比較的制限されています。
そしていろいろな意味で、重力テンソルのダイナミック場(これにより、光が薄暗くなったり曲がったりすることですが)の
影響や、また、皆さんが未だ発見していない(または、ちょうど発見しつつある)
エネルギー場の概念のいくつかが、光学望遠鏡や電波望遠鏡を通して皆さんが観察すするものの
理解を制限しています(これについては第7章で論じます)
最近、特に皆さんが興味をもっていることのひとつに、他の惑星に知的生物がいるか否かがあると思います。
そして様々な手段を塚かって、他の文明との間にコミュニケーションが認められるかどうかの試みがなされてきました。
皆さんの電波望遠鏡は、主にこの目的のために造られたものです。ここで言わせてもらえば、
現時点においては、近くのどの文明からも、皆さんが電波望遠鏡を通して何らかの信号を受け取ることは
あり得ないということです。
電子的な手段によるコミュニケーションを始めた文明は、皆さんの周りにも二、三ありました。
皆さんが電波と呼ぶものです。しかし、一番近かった文明も、皆さんが無線通信を始める前に
それを止めてしまいました。そして、それ以前に彼らが発した電波信号は、
遠い意過去に皆さんの惑星を通り越して言ってしまいました
ここで理解してほしいのは、多くの文明は電波を使ったことがないということです。
これは驚かせるかもしれません。皆さんはラジオ雑音というものが宇宙の中の自然な発生物と考えているからです。
皆さんの固有の歴史の中で起きた郷土の分離は、意識と意識の直截なコミュニケーションを
皆さんに許してきませんでした。しかし、技術的なコミュニケーションが一切存在しなかった文明も
多くあるのです。技術的なコミュニケーションが存在した文明でも、多くの場合、皆さんの導体
(ケーブ)と呼ぶものによって伝達されたり、もしくは強度にフォーカスされたエネルギーのビーム
という形で使用され、単に外に向かって放射されることがなかったのです。ですから、
皆さんの目には、これらの文明は常に沈黙の文明として移ることになります。
多くの文明は、皆さんが超空間(hypper-space=ハイパー・スペース)現象と呼んでいる考え方を応用しています。
これは単に、コミュニケーションが発せられた場所に発生し、そして、皆さんが言う三次元物理空間を
伝わることなく、受け取られる場所に現れるのです。これらのことから、皆さんの電波望遠鏡から
何かが聞こえてくるまでには、非常に長い時間がかかるかもしれません。言ってしまえば、
皆さんが電波望遠鏡で何かをキャッスル以前に、私達の文明との肉体次元でのコンタクトがあるだろうということです。
皆さん自身が大いなるすべてであるという理解と統合へのアプローチとしては、地球上では
科学が一番近いものでしょう。ですから、皆さんの物理学、特に量子力学と呼ばれる分野が、
皆さんの意識と宇宙とのつながりについて気づき始めたのです。しかし、まだ科学には証明が必要であり、
多くの場合、新年や観念などを度外視しようとしてしまいます。
精神世界の分野でも、物理的な証拠を必要とするという考えを用いては、皆さんがサイキック現象
または超常現象と呼ぶものに関して納得のいく証拠を集めることは決してできません。
なぜなら、この分野においては、皆さんの定義自体が、こうあるへきだという皆さんの考え方によって
影響されるからです。これが理解できるまでは、証拠を見つけることはできないでしょう。
皆さんが超常現象と呼ぶものを実験しようとする時、多くの場合は、高度に非感情的な状態の下で行われます。
皆さんが気がついていないのは、生命の自然な反応そのものが、超常現象を引き起こす要因の
ひとつだということです。ここで科学自体が壁を創ってしまい、多くの他の分野とのつながりを
妨げてしまっている部分なのです。他の学問分野も、皆さんがすでに化学的に理解している知識の中に
取り入れることは可能です。ただ、それらが常に、皆さんが分離の中で創り出してきた科学的手法を
用いて得られるわけではありません。
皆さんの科学者の多くは、これを受け入れることは困難事だと思っています。現在まで、可能な限り
冷静な分析プロセスとして発達させてきた科学でさえ、実際には、ただ単にひとつの体験的な観点でしか
ありえないということ、そして、自己という存在から分離したものではあり得ないということを
理解し始める必要かあるのです。
皆さんの科学は、見なさが懐疑主義と呼ぶ姿勢を尊重してきました。ここで気づいてほしいのは、
本筋をはずれた無関係な情報に迷い込まずに探求を続けるためには、懐疑主義が必要である反面、
懐疑主義そのものが、多くの場合非常に狭い視野を創ってしまうということです。そして、
疑いだけで終わらずに、偏見となってしまうときもあります。再び言いますが、懐疑主義は、
科学的に何をどこまで受け入れるかという観念によるせい原野を超える能力を、科学者から
奪ってしまっています。そして多く場合、これは人の感情部分にまで及んでいるのです。
現在私達は、皆さんの科学者の中にも自分に感情的になることを許している人達がいることを知っています。
彼らのように他の科学者も、少なくとも個人レベルでは「厳密に言えば科学的ではない考え方」と
遊んでみることをお薦めします。これらの非科学的と呼ばれるものも、特に家族のように感情的に
近い人間関係などでは、よく体験されるものです。
科学者が彼ら自らの感情すら非合理的と片付けずに、エネルギーの動き(訳注:英語で感情は
Emotionすなわち、エネルギーの動きということ)、すなわち数式に当てはめることの可能な
一種のエネルギーであることを認めようとする意志をもった時、より自由な動きを自分自身に
許し始めます。そして大いなる全てと自己とのつながりに対するより深い洞察を得ることができるでしょう。
それではこの章の後半で、意識、観点、探求という考え方の統合について、時間と空間と二極性が
ひとつになった時に活用できるテクニックについて話していきましょう。
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