現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 国際
  4. ヨーロッパ
  5. 記事

氷河火山の「叫び」? 火口の姿、あの名画にそっくり

2010年4月20日15時0分

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:上空からのレーダー観測によるアイスランド・エイヤフィヤトラ氷河にある火山の火口=15日のデータから作製、アイスランド沿岸警備隊提供上空からのレーダー観測によるアイスランド・エイヤフィヤトラ氷河にある火山の火口=15日のデータから作製、アイスランド沿岸警備隊提供

写真:オスロのムンク美術館所蔵の「叫び」=ロイターオスロのムンク美術館所蔵の「叫び」=ロイター

 【ココビーチ(米フロリダ州)=勝田敏彦】欧州の空路をまひさせているアイスランド・エイヤフィヤトラ氷河火山の火口をとらえたレーダー画像があの名画にそっくり――そんな話が欧米メディアで話題になっている。

 この画像はアイスランド沿岸警備隊が15日、上空を飛んだ航空機のレーダー観測から作成した。目立つ三つの火口が顔のような形を作り、ノルウェーの画家ムンクの「叫び」で描かれた人物と似ているというのだ。

 単なる「そら似」かもしれないが、一方でムンクが「叫び」を描いたとされる1893年の10年前、インドネシアのクラカトア火山が大規模な噴火を起こして火山灰が世界各地に流れたことが、名画誕生のきっかけになったと指摘する意見もある。

 米国在住の作家サイモン・ウィンチェスター氏は16日、米公共放送PBSの番組で「ムンクは『叫び』を描いたとき、火山灰でオスロ上空がぞっとするオレンジ色や紫になったことを思い出していたと思う」と話した。

 英デーリー・メール電子版によると、ムンクは日記に「夕暮れどきに友人と歩いていると、空が突然、血の赤に染まった。火炎と血とを見て、無限の叫びが自然を通過していくと感じた」などと記している。

 なお同沿岸警備隊は18日の観測でも画像を作成。二つを見比べると、主要な火口は現在も成長していることがわかる。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

貧しいはずの北朝鮮が核開発できるワケ。グルジア戦争で見えたロシアの新戦略―。4章に分けてテレビや新聞が報じない紛争の「真相」に迫る!

ロシアでベストセラーとなった『プーチンと学ぶ柔道』から、日本に繋がりの深い箇所を抜粋。プーチン独占インタビューや山下泰裕氏の寄稿も

誕生から今日までのCIAの姿を全て情報源を明らかにして描いた衝撃の書


朝日新聞購読のご案内
  • 中国特集