英会話ジオス破綻、学校乱立で経営悪化

　英会話学校大手ジオス（東京）は２１日、東京地裁に破産手続きを申請し、保全管理命令を受けたと発表した。ジー・コミュニケーション（名古屋市）に英会話事業の一部を譲渡する。

　語学学校の乱立などの影響で国内事業が振るわず、経営が急速に悪化。自力再建は難しいと判断した。

　ジオスは全国で約３００カ所の英会話教室を運営。米国、カナダ、フランス、タイなどでも語学教育の事業を手掛けてきた。しかし、事業が比較的好調だったオーストラリアで今年１月、現地でのトラブルが原因で語学教室が突然閉鎖された。オーストラリアでの問題が信用力に悪影響を与えた可能性がある。

　ジオスはライバルの英会話学校や国内外の投資ファンドに支援を打診。しかし、国内事業の不振が続いていることなどから、交渉は難航していた。

　ジー・コミュニケーションは破綻（はたん）したＮＯＶＡの事業を引き継ぎ、英会話学校を運営している。（共同）

　［2010年4月21日11時36分］