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便利な機能の解説
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ステートセーブ機能を使えば、ゲーム中いつでも好きなときにセーブを行い、その場所から再開する
ことができます。ステートセーブの方法は次の通りです。
- ゲーム中にF3キーを押して下さい。次のようなメニューが表示されます。

カーソルキー(←・→キー)でカーソルを移動させ、使用するセーブスロット(ステートセーブを保存する場所)の番号を選んで下さい。
この操作を行わない時は、0番のセーブスロットが自動的に選択されます。
- ゲーム中にF2キーを押すことで、現在のゲームの状態が、1.で選択した番号のセーブスロットに記録されます。
- ゲーム中にF4キーを押すことで、1.で選択した番号のセーブスロットに記録されたゲームの状態がロードされます。
備考
- ROMイメージを読み込んだ直後は、セーブスロットの番号は必ず0です。「前回プレイ時、セーブスロットの番号
は1番で終えたな。それじゃ今回も1番のはずだ。」なんて思わないで下さい。ただし、こちらを
参考にして、「START AT LATEST SAVE」にチェックを入れれば、セーブスロットの番号も保存されます。
- セーブスロットは100個あります。カーソルキー(↑・↓キー)で、スロットレベル(スロット番号の10の位)を変えることができます。
- F3キーで呼び出せるメニューで、カーソルを合わせたセーブスロットに、ステートセーブが記録されているなら、
セーブを行ったときの画面が小さく表示されます。
- ステートセーブは、スロット0のものが.zst、スロット1のものが.zs1、スロット2のものが.zs2・・・という拡張子のファイルとして、
セーブデータ用のフォルダに保存されます。
- ゲーム中のセーブ(実機のカセットのバッテリーセーブ)とステートセーブは全く違う物です。
ステートセーブを行っても、バッテリーセーブには何の変化も起こりません。バッテリーセーブの保存/ロードは、実機と同じように
ゲーム中でしか行えないのです。
- srmファイルは、実機のカセットのバッテリーセーブデータに対応する物で、他のエミュレータでも使用できます。
それに対して、zstファイルはZSNESでしか使用できません。
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メニューバーの「↓」をクリックすると、最近読み込んだROMイメージのリストが表示されます。

「FREEZE DATA:OFF」をクリックすると、「FREEZE DATA:ON」に切り替わり、リストが更新されなくなります。
お気に入りのゲームを続けて読み込んだ後で、「FREEZE DATA:ON」にすれば、お気に入りのゲームリストと
して利用できます。もう一度クリックすると、「FREEZE DATA:OFF」に戻ります。リストの情報を削除したいときには、
「CLEAR ALL DATA」をクリックして下さい。
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グラフィックに関する設定を行うには、「CONFIG」メニューから「VIDEO」を選択して下さい。

次のようなウィンドウが表示されます。


このウィンドウから設定を行います。ここで解説していない項目で知りたいものがあったら、こちらを
参照して下さい。
ウィンドウサイズの変更・ビデオモードの選択
「MODES」のタブから、使用したいビデオモードを選択して下さい。赤い帯のカーソルを、
使用したいビデオモードに合わせ、右上の「SET」ボタンをクリックします。「ビデオモードを変更しようとしています。
変更後の画面がおかしかったら、10秒待てば戻ります。適当なキーを押して下さい。」という内容のメッセージが表示されるので、
どれでも好きなキーボードのキーを押して下さい。ビデオモードが切り替わり、「ビデオモードを変更しました。スペースキーを
押して下さい。」という内容のメッセージが表示されますから、その通りにしましょう。それでビデオモードの
切り替えは完了です。
注:
- 「512×448」や「640×480」は、画面の解像度(ウィンドウモードでは、ウィンドウのサイズ)を表します。
前の数字が横の解像度を、後の数字が縦の解像度を表しています。
- 「DR」, 「DS」の「D」は、画像を2倍に拡大することを表します。これがついていない
ビデオモードでは、「特定のゲームで文字が半分しか表示されない。半透明処理ができない。」などの問題が出ますので、必ず「D」がついたビデオモードを
選んで下さい。
- 「DR」, 「DS」, 「R」, 「S」の「R」は、アスペクト比(画面の縦横の比)をROMイメージに記録されている比率に保って拡大することを表し、
「S」は表示領域いっぱいに引き伸ばすことを表します。ウィンドウの形は「DR」, 「R」では正方形に近い形に、「DS」, 「S」では長方形になります。
- 一番右の「W」, 「F」はウィンドウモード、フルスクリーンモードを、それぞれ表しています。
- フルスクリーンモードを選ぶ時は、「DR」なら「640×480 DR F」を、「DS」なら「800×600 DS F」をオススメします。
たいていのモニターでは、これ以上の解像度を選択しても、画質や画面のサイズに大した変化が起こらず、重くなるだけだからです。
ただし、モニターによっては(ノートパソコンに多い)、これらの解像度では、画面サイズが小さくなることがありますので、その時は、もっと大きな解像度のビデオモードを選んで下さい。
- 「640×480 DR F」で、十分な大きさの画面(縦の大きさが、モニターの縦の長さより少し短いくらい)が表示されるモニターの場合は、これ以上の解像度の「DR」を選ぶと、
エラーを起こすことがあります。小さな画面が表示されるモニターでは、このエラーは起こりません。「DS」ならどちらのモニターでも、好きな解像度が選べます。
画面に走る波を防止する
どのエミュレータでも起こる現象なのですが、時々画面に波が走ります。
これを解決するには、「FILTERS」のタブから次のどちらかの項目にチェックを入れて下さい。
- VSYNC
- 垂直同期を取ることで、画面に走る波を防止します。ただしCPU使用率が100%になります。
- TRIPLE BUFFERING
- トリプルバッファ処理を行うことで、画面に走る波を防止します。「VSYNC」よりも軽いのですが、
フルスクリーンモードでないと選択できません。
画像フィルタの利用
最近の高解像度の液晶モニターを利用している人の中には、「大きい画面でプレイすると、画像の粗が
目立って気になる。」という人がいるかもしれません。そんなときは、「FILTERS」のタブから画像フィルタを使いましょう。物の輪郭や境界線を
滑らかに表示してくれます。
画像フィルタには以下のものがあり、チェックを入れることで有効になります。たくさんあるので、気に入ったものを
使って下さい。
- 2XSAI ENGINE
- 輪郭・境界線周辺の色を混ぜ合わせることで、
ジグザグの輪郭・境界線を滑らかに表示します。
- SUPER EAGLE
- 2xSaIエンジンとほとんど同じですが、より多くの混ぜ合わせを行います。
- SUPER 2XSAI
- Super Eagleエンジン以上に混ぜ合わせを行います。Wikipediaに、
画像付きの解説があります。左が画像フィルタなしの画像、右がSuper 2xSaIエンジン使用時の画像です。
- INTERPOLATION
- 全ての輪郭・境界線周辺の色を混ぜ合わせ、画像を不鮮明にします。
- HQ2X
- 斜めの輪郭・境界線を滑らかに表示します。解像度の小さいビデオモードで選択可能。
- HQ3X
- hq2xと同じです。解像度が中くらいのビデオモードで選択可能。
- HQ4X
- hq2xと同じです。解像度の大きいビデオモードで選択可能。
擬似ブラウン管
「FILTERS」のタブから、次の二つの項目のどちらかにチェックを入れることで、ブラウン管のようなエフェクトを再現することができます。
- SCANLINES:
- スキャンラインを入れることで、ブラウン管のようなエフェクトを再現します。25%が最も明るく、FULLが最も暗くなります。
- NTSC FILTER
- NTSCビデオを非常にリアルに再現します。重いフィルターであり、環境によっては、フルスクリーンでないと
正常に機能しません(あるいは選択できません)。
アスペクト比4:3を保って拡大する
アスペクト比4:3以外のモニターでも、画像の引き伸ばしをアスペクト比が4:3になるように行いたいのなら、「S」がついたビデオモードの時に、「FILTERS」のタブから「KEEP 4:3 RATIO」にチェックを入れて下さい。
高解像度Mode 7
スーパーファミコンにはMode 7と呼ばれる
機能があり、これにより背景画像の拡大縮小や回転を行うことで、3Dを表現しました(マリオカート等)。「FILTERS」のタブから、「HI-RES MODE 7」に
チェックを入れることで、このMode 7が使われている部分の解像度を、256×224から512×448に変えます。
注意:実機には無い機能なので、問題が出る可能性もあります。
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サウンドに関する設定を行うには、「CONFIG」メニューから「SOUND」を選択して下さい。
次のようなウィンドウが表示されます。

このウィンドウから設定を行います。ここで解説していない項目で知りたいものがあったら、こちらを
参照して下さい。
初期設定が最も実機に近い状態です。
音量の設定
「VOLUME LEVEL:」のツマミを動かして、音量を調節できます。
サンプリングレートの設定
「SAMPLING RATE:」の枠内の数字(画像では32000HZとなっている)を
クリックする度に、32000HZ→44100HZ→48000HZ→8000HZ→11025HZ→16000HZ→22050HZ→32000HZ→・・・と変化します。
この数字が大きいほど、音質が良くなります。実機に最も近いのは32000HZです。
補間法の選択
補間法とは、振動数の少ない音の波形を滑らかにして出力する方法です。「INTERPOLATION:」の項目で、
使用する補間法を決めます。音質は「8-POINT」>「CUBIC SPLINE」>「GAUSSIAN」の順に良いです。
実機で使われている補間法は「GAUSSIAN」です。
ローパスフィルター
「LOW PASS:」の項目にチェックを入れることで、低音の効果音を上手く出すフィルターが使用されます(ただし、副作用として音がこもってしまいます)。
性能は基本的に、「HI QUALITY」>「DYNAMIC」>「SIMPLE」の順に良いのですが、人によって感じ方は変わるでしょう。
サラウンドサウンド
「SURROUND SOUND」にチェックを入れることで、サラウンドサウンド(映画館のような、立体的で臨場感のある音響
環境)をシミュレートします。有効にするかどうかはお好みで決めて下さい。
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ゲームの進行速度を変更するには、「CONFIG」メニューから「SPEED」を選択して下さい。
次のようなウィンドウが表示されます。

下にある「EMU SPEED:」のツマミを動かして、ゲームの進行速度を変更します。「1×」がデフォルトで、
通常の速度を表します。右にツマミを動かすと、ゲームの進行速度は速くなります。例えば、「3×」なら
通常の3倍の速度で動作します。逆に左にツマミを動かすと、ゲームの進行速度は遅くなります。例えば、「/2」なら
通常の2分の1倍の速度で動作します。
いちいちEscキーを押して、ゲームを中断して、設定を変更するのが面倒なら、ショートカットキーを設定しましょう。
注意:・・・と書きましたが、倍速モードは必ずしも設定した通りの速度になるわけではありません。CPUの
性能やプレイするゲームによって、実際に何倍速で動作するかは変わってきます。例えば、筆者の環境では「2×」に設定しても、
通常の速度で動作してしまいます。数字はあくまでおおよその目安として捉えて下さい。
ショートカットキーの解説
設定の方法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです。Escキーでキー設定を削除するのも
変わりません。
- FAST FORWARD
- ここに割り当てられたキーを押している間、ゲームの進行速度は、ウィンドウ上部の
「FASTFWD RATIO ×」で設定した通りになります。画像では「10」になっていますから、キーを押している間は、
通常の(約)10倍の速度で動作します。
- SLOW DOWN
- ここに割り当てられたキーを押している間、ゲームの進行速度は、ウィンドウ上部の
「SLOWDOWN RATIO /」で設定した通りになります。画像では「2」になっていますから、キーを押している間は、
通常の2分の1倍の速度で動作します。
- + EMU SPEED
- ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、「EMU SPEED:」のツマミを右に一つずらすのと
同じ効果があります。
- - EMU SPEED
- ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、「EMU SPEED:」のツマミを左に一つずらすのと
同じ効果があります。
- RESET SPEED
- ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、変更されたゲームの進行速度を、通常の「1×」に
戻します。
- PAUSE GAME
- ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、ゲームの動作を止めます。もう一度押すことで、また動き出します。
- INCR FRAME
- 「PAUSE GAME」でゲームの動作を止めているときのみ効果があります。ゲームを1フレーム(おおよそ60分の1秒)進行させます。
備考
- 「TOGGLED FFWD/SLWDOWN」の項目にチェックを入れると、「FAST FORWARD」と「SLOW DOWN」に割り当てたキーの
機能が変わります。キーを押すたびに、「通常の速度」→「設定した速度」→「通常の速度」→・・・と切り替わります。
こちらの方が便利なので、チェックを入れておきましょう。
- 「AUTO FRAME RATE」のチェックを外すと、パソコンが実現可能な最大の速度で、ゲームが
動作します。通常はチェックを入れておきましょう。チェックを外したときに出る項目の解説はこちらです。
- 「MAX FRAME SKIP」の値は、スキップしても良い最大のフレーム数を表します。低スペックの
パソコンではこれの値を大きくしないと、「ゲームの進行速度を速めてもパソコンの処理が追いつかず、
結局あまり進行速度が速くならない。」ということが起こります。
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セーブ機能・巻き戻し機能の設定をするには、「CONFIG」メニューから「SAVES」を選択して下さい。
次のようなウィンドウが表示されます。

ここで解説していない項目で知りたいことがあったら、こちらを参照して下さい。
セーブ関連項目の解説
ショートカットキーの設定法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです(キー設定をEscキーで削除するのも同じ)。
- START AT LATEST SAVE
- 通常、ROMイメージを読み込んだ直後は、セーブスロットの番号が必ず0になりますが、
この項目にチェックを入れると、「そのゲームで最後にステートセーブを行った、セーブスロットの番号」になります。
- AUTO INCRMNT SAVE SLOT
- この項目にチェックを入れると、ステートセーブを行うたびに、セーブスロットの番号が1つ増えます。
- AUTO STATE SAVE/LOAD
- この項目にチェックを入れると、11番目のセーブスロットが作られ、ゲームを中断したときにそのスロットにセーブを行い、
ゲームを読み込んだときにそのスロットからロードを行います。ゲームを中断するときに、セーブを忘れやすいのなら、チェックを
入れましょう。
- PAUSE AFTER LOADING STATE
- この項目にチェックを入れると、ステートセーブを読み込んだ(F4キーを押した)直後に、エミュレーションを中断します。
ゲームを再開するには、「CONFIG」メニューの「SPEED」ウィンドウで、「PAUSE KEY」に割り当てられたキーを押す
必要があります。
- ST0〜9
- ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、セーブスロットをその番号に変更します。
- ST+, ST-
- ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、セーブスロットの番号を1つ増やし(減らし)ます。
- SAVE, LOAD, PICK
- デフォルトのF2, F4, F3キーの役割を持つキーを設定します。
巻き戻し機能
ZSNESはゲーム中の状態をある程度まで記憶しており、その状態を読み込むことで、ゲームの巻き戻し(やり直し)ができます。
ウィンドウ下部の「REWIND」で、巻き戻し用のキーを設定して下さい。
ゲーム中に何らかのミスを犯したら、巻き戻しキーを連打すれば、元の状態に戻れます。
「# OF REWIND STATES」で、連続で行える巻き戻し数の
最大値を、「1/5 SECONDS PER REWIND」で、一回の巻き戻しにつき何秒(正確には何×0.2秒)巻き戻すかを設定できます。画像では、それぞれ「8」「15」となっていますから、(15×0.2)秒×8回より、
最大で24秒前の状態に戻れます。
「PAUSE AFTER REWIND」の項目にチェックを入れると、巻き戻しを行った直後にエミュレーションを中断します。この時、ゲームを再開する
には、「CONFIG」メニューの「SPEED」ウィンドウで、「PAUSE KEY」に割り当てられたキーを押す必要があります。
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一部のゲームでは、クリア後のおまけ要素を楽しむために、(実機では)リセットボタンを押す必要があります(これをソフトリセットと言います)。ZSNESでも、
それと同じことが可能です。Escキーでゲームを中断した後、「GAME」メニューから「RESET」を選択して下さい。

「ARE YOU SURE?(いいですか?)」と聞かれるので、「YES(はい)」を選択して下さい。
注:ソフトリセットは、ショートカットキーを設定すれば、キー一つでできます。
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格闘ゲーム等で、コマンドを入力するのが難しいなら、キーコンボ機能を使いましょう。
あらかじめ登録しておいたコントローラーの操作を、ボタン一つで発動させることができます。「MISC」メニューから
「KEY COMB.」を選択して下さい。

次のようなウィンドウが表示されます。

ウィンドウ各部の解説
ウィンドウの各部が何を表しているのかを説明します。
- ウィンドウ上部の大きな欄
- ここに登録済みのキーコンボの一覧が表示されます。登録されているキーコンボを
クリックすると、そのキーコンボの編集内容が表示されます。編集し直した後、「REPLACE」ボタンを
押せば、編集内容を更新できます。
- 「CLEAR」ボタン
- 新しいキーコンボを作成するときには、このボタンを押します。
- 「ADD」ボタン
- 編集したキーコンボを登録します。
- 「REPLACE」ボタン
- 編集し直したキーコンボのデータを、上書き保存します。
- 「DELETE」ボタン
- 登録済みのキーコンボ一覧の中で、赤い帯のカーソルがあたっているキーコンボの
データを削除します。
- ウィンドウ中央左の「KEY:」
- 編集中のキーコンボを発動させるためのキーを割り当てます。設定の方法は、コントローラーのところで
解説したものと同じです。Escキーでキー設定を削除するのも変わりません。
- ウィンドウ中央の「DESCRIPTION:」
- 編集中のキーコンボの名称を入力します(入力しなくても結構です)。
- ウィンドウ中央右の「P#」
- 編集中のキーコンボを発動させるプレイヤーナンバーを決めます。
- >=LAST </>
- この項目にチェックを入れると、編集中のキーコンボにおいて、後述の「>」, 「<」の役割が変わります。これらは、
チェックがはずれた状態では、十字キーの「右」、「左」をそれぞれ表しますが、チェックが入った状態では、
十字キーの左右のうちで、「最後に押されたもの」、「最後に押されたものと逆のもの」を表します。キャラクターの向きに
よってコマンドの入力が変わるとき等は、この項目にチェックを入れて下さい。
- GAME SPECIFIC
- この項目にチェックを入れると、現在読み込まれているゲームをプレイ中のみ、編集中のキーコンボは
有効になります。この項目にチェックを入れたキーコンボを編集し直すときには、そのゲームが読み込まれている
必要があります。
- COMBINATION KEYS:
- 編集中の一連のキーコンボを表示します。
- キーコンボの入力用記号
- 「COMBINATION KEYS:」欄より下にある記号をクリックして、一連のキーコンボを
作成します。
- PRESS+REL
- 記号が表すボタンを一瞬押します。「▲, ▼, <, >」は十字キーの上下左右を、
「A, B, X, Y, L, R」は各ボタンを、「ST, SL」はスタートボタンとセレクトボタンを、それぞれ表しています。
- PRESS ONLY
- 記号が表すボタンを押し続けます。
- REL ONLY
- 「PRESS ONLY」によって押され続けているボタンを解放します。
- FRAME DELAY
- 次のキーを押す(あるいは放す)命令までの間隔を、フレーム単位で設定します。1フレームは
おおよそ60分の1秒です。連続で入力することも可能。
- SECOND DELAY
- 次のキーを押す(あるいは放す)命令までの間隔を秒単位で設定します。「.5」は0.5秒の
ことです。連続で入力することも可能。
- DEL
- この「←」をクリックすると、現在編集中のキーコンボで一番最後の命令を消去します。
手順
具体的な手順を説明します。
- キーコンボを新規作成するために、「CLEAR」ボタンを押します。
- 「KEY:」の[---]をクリックして、そのキーコンボを発動させるためのキーを設定します。
- 「DESCRIPTION:」に、そのキーコンボの名称を入力します(しなくても結構です)。
- 「P#」から、そのキーコンボを発動させるプレイヤーナンバーを選びます。
- キャラクターの向きに応じて入力コマンドの左右が変わるときは、「>=LAST </>」にチェックを入れます。
- キーコンボの入力用記号をクリックして、キーコンボを作ります。
- キーコンボが完成したら、「ADD」ボタンをクリックすれば、設定は完了です。
- 新しいキーコンボを作るときは、もう一度1.から。
注意
キーコンボの最後の命令が「PRESS ONLY」の時、ボタンは押され続けられずにすぐ放され、キーコンボが終了します。
「SECOND DELAY」, 「FRAME DELAY」を「PRESS ONLY」の後に入力しましょう。
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ゲーム中にF1キーを押すと、次のようなメニューが表示されます。

このメニューを使って、画像・音楽のキャプチャを行います。カーソルキー(↑・↓キー)でカーソルを
移動させ項目を選択し、Enterキーで決定します。
各項目の解説
- SAVE SNAPSHOT
- 現在のゲームの画面を保存します。保存先はセーブデータ用のフォルダです。
保存後すぐにゲームが動き出すので注意しましょう。
- SHOW/HIDE FPS
- 1秒あたりのフレーム数を画面に表示します(から消します)。
- SAVE SPC DATA
- SPCファイルを保存します。保存先はセーブデータ用のフォルダです。保存したい音楽が始まるおよそ2秒前に保存することを
推奨します。
※SPCとは、ROMイメージから直接抜き出した音楽のデータです。音楽再生ソフトのWinampにSNESAmpという
プラグインをインストールすれば、再生やwav形式での録音ができます。
- SOUND BUFFER DUMP
- サウンドバッファのデータを保存します。
- SNAPSHOT/INCR FRM
- 「SAVE SNAPSHOT」と同じように、スナップショットを保存します。ただし、数フレーム進めた後に、
またF1メニューに戻ります。アニメーションを作るときに便利でしょう。
- INCR FRAME ONLY
- スナップショットが保存されない他は、「SNAPSHOT/INCR FRM」と同じです。
- MOVE THIS WINDOW
- F1メニューの表示される位置が、画面の左上から左下に変わります。もう一度選択すれば、
元に戻ります。
- IMAGE FORMAT:
- スナップショットの保存形式が、BMPからPNGに変わります。もう一度選択すれば、
元に戻ります。
備考
スナップショット・SPCファイルの保存は、ショートカットキーを設定すれば、キー一つでできます。
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スーファミマウス・スーパースコープ等の周辺機器を使用するには、「CONFIG」メニューから「DEVICES」を(v1.42の場合は、「ADD-ONS」を)
選択して下さい。次のようなウィンドウが表示されます。

「PORT 1:」は、スーパーファミコンの1プレイヤー用の差込口を、「PORT 2:」は、スーパーファミコンの2プレイヤー用の差込口を、それぞれ表しています。
「GAMEPAD」以外の項目を選択すると、パソコンのマウスが、それらの機器の代わりの役目を果たします。コントローラーのエミュレーションは無効になるので、
他のゲームをプレイするときは、「GAMEPAD」に戻しておきましょう。
- GAMEPAD
- デフォルトで、通常のコントローラーが使用されている状態です。
- MOUSE
- スーファミマウスをエミュレートします。
- SUPER SCOPE
- スーパースコープをエミュレートします。
- 1 JUSTFIER
- 1つのリーサルエンフォーサーガンをエミュレートします。
- 2 JUSTFIERS
- 2つのリーサルエンフォーサーガンをエミュレートします。
- CYCLE P1:, CYCLE P2:
- ここに割り当てたショートカットキーをゲーム中に押すことで、
それぞれの差込口に差し込まれた周辺機器が切り替わっていきます(設定の
方法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです。Escキーでキー設定を削除するのも変わりません)。
- LEFT HANDED
- 左利きの人用のマウス操作を有効にします。
スーパースコープの操作法
スーパースコープの操作法は、次の通りです。
- 銃を撃つ…左クリック
- カーソルモードボタン…マウスの右側のボタン
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いちいちEscキーでゲームを止めて、メニューバーから命令するのがめんどくさいなら、
ショートカットキーを設定しましょう。「MISC」メニューから「MISC KEYS」を選択して下さい。
次のようなウィンドウが表示されます。

設定の方法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです(キー設定をEscキーで削除するのも同じ)。
これらのキーが使えるのは(を押しても効果があるのは)、ゲーム中だけです。
ジョイパッドのボタンにも割り当てられます。
各項目の解説
- BG1〜4, OBJ
- スーパーファミコンの背景画像は、4枚の層からなっており、それにスプライト(キャラクター)を表示する
という形を取っています。BG1〜4は4枚の背景画像の非表示/表示を切り替えるキー、OBJはスプライトの
非表示/表示を切り替えるキーです。あまり使い道が無いので、Escキーでキー割り当てを削除してしまいましょう。
- CH1〜CH8
- スーパーファミコンのサウンドチャンネルは8つあります。それらのチャンネルの非再生/再生を
切り替えるキーです。これも使い道が無いので、削除してしまいましょう。
- +VOL, -VOL
- 音量を上(下)げるキーです。
- LOAD
- 『Escキーを押してゲームを中断し、「GAME」メニューの「LOAD」ウィンドウを開く』という操作を、
一発でしてもらえるキーです。
- RESET
- ソフトリセットを行うキーです。
- EXIT
- ZSNESを終了するキーです。
- CLOCK
- オプションウィンドウの「ENABLE GAME CLOCK」と同じです。キーを押すたびに、表示/非表示が切り替わります。
- CHAT
- ネットプレイ中に、チャットウィンドウを出すキーです。
- SNAPSHOT
- スナップショットを保存するキーです。
- SAVE SPC
- SPCファイルを保存するキーです。
- USE PL12/34
- コントローラー設定ウィンドウの「USE PL3/4 AS PL1/2」と同じです。キーを押すたびに、有効/無効が切り替わります。
- PANIC KEY
- BG1〜4, OBJ, CH1〜CH8, BG WINDOW, OFFSET MODEで無効にされた機能を有効にし、
周辺機器の設定を無効(NONE)にし、ゲームの進行速度を通常に戻すキーです。これも削除してしまいましょう。
- EXTRADEVICE
- 周辺機器の切り替えを行うキーです。押すたびに「NONE」→「プレイヤー1マウス」→「プレイヤー2マウス」→「スーパー
スコープ」→「リーサルエンフォーサーガン」→「NONE」→・・・と切り替わります。これも削除してしまいましょう。
- DISPLAY FPS
- 1秒あたりのフレーム数の表示/非表示を切り替えるキーです。
- BATT POWER
- ノートパソコン使用者のための機能です。現在のZSNESの設定で、バッテリーがおおよそどれだけもつかを表示するキーです。
- NEW GFX ENGINE, BG WINDOW, OFFSET MODE
- 特殊なグラフィック処理の無効/有効を切り替えるキーです。これも
削除してしまいましょう。
- + GAMMA, - GAMMA
- ガンマ値を上(下)げるキーです。「NEW GFX ENGINE」が有効でないと使用できません。
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ZSNESでムービーを記録する時は、ゲームを読み込んだ後に、Escキーを押してゲームを中断し、
「MISC」メニューから「MOVIE OPN」を選択して下さい。次のようなウィンドウが表示されます。


※環境によっては、録画したプレイと実際のプレイが異なる同期ずれという現象が起きてしまいます。
そのようなときは、Snes9xを使用してみて下さい。
※このムービーは、記録開始時の状態とキーの入力データから構成されるもので、ZSNES以外のソフトでは
再生できません。再生もROMイメージを持っていなければできません。ただし、このムービーをaviファイルに変換することはできます。
これにより、様々なソフトでの再生が可能になります(ROMイメージも必要ありません)。
ここで解説していない項目で知りたいものがあったら、こちらを参照して下さい。
各項目の解説
- SELECT MOVIE:
- 1つのゲームにつき、ムービーを記録するスロットが10ヶ所あります。ここで選択されたスロットに、
ムービーの記録を行います。ムービーを再生する時も、選択されたスロットのものを再生します。
- RECORD FROM:
- ムービーの記録開始点を選択します。
- NOW
- これが選択されているときには、「RECORD」ボタンを押しても、すぐには記録は開始されません。Escキーで
ゲームに戻った瞬間から、記録が開始されます。
- POWER
- ROMを読み込み直してから、記録を開始します。
- RESET
- ゲームをソフトリセットしてから、記録を開始します。
- POWER+SRAM CLEAR
- ROMを読み込み直し、かつ(ゲーム中の)セーブデータを消去してから、
記録を開始します。
- 「PLAY」ボタン
- 記録されたムービーを再生します。
- 「RECORD」ボタン
- ムービーの記録を開始します。
- 「STOP」ボタン
- ムービーの記録・再生を終了します。
- 「APPEND」ボタン
- ムービーの記録を終了した後でも、このボタンを押せば、撮り終わった時点からの続きの録画ができます。
- 「INSERT」ボタン
- ムービーの録画中・再生中でも、Escキーを押して録画・再生を
中断することができます。そのときに、このボタンを押すと、その箇所にチャプターの開始点を挿入します。
この「チャプターの開始点」は、ムービー中にいくらでも挿入できます。その機能は、次の2項目を読めば
わかります。
ムービーに戻る時は、Escキーを押して下さい。
- 「PREVIOS」ボタン
- ムービーの再生中に、Escキーを押して再生を中断すれば押せます。
直前の「チャプターの開始点」まで飛びます。
- 「NEXT」ボタン
- ムービーの再生中に、Escキーを押して再生を中断すれば押せます。直後の
「チャプターの開始点」まで飛びます。
- ショートカットキー
- チャプター関連のボタンの右側に、ボタンと同じ機能を持つショートカットキーを設定できる場所があります。
ここにショートカットキーを設定すれば、いちいちEscキーを押して、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出す必要は
なくなります。
- STATUS:
- 録画中なら「RECORDING」を、再生中なら「PLAYING」を、どちらでもなければ「INACTIVE」を、
それぞれ表示します。
手順
録画の手順:
- 録画したいゲームを読み込んだ後、Escキーを押してゲームを中断し、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出します。
- 「SELECT MOVIE:」で、ムービーを記録するスロットを選びます。
- 「START FROM:」で、ムービーの記録開始点を選びます(通常は「NOW」を選びましょう)。
- 「RECORD」ボタンを押します。「START FROM:」で「NOW」以外を選択している時は、すぐに記録が始まるので、
気をつけて下さい。
- 「START FROM:」で「NOW」を選択している時は、Escキーでゲームに戻って下さい。ムービーの記録が始まります。
- お好きなようにゲームをプレイして下さい。状況に応じて次のような機能を活用すると良いでしょう。
- ゲームオーバーになりやすい場所にさしかかった。でもムービーは一発でクリアできたものを撮りたい。→ステートセーブを行いましょう。ムービーの録画中でも、
ステートセーブが行えます(このステートセーブはムービー専用なので、通常のステートセーブに上書きされることはありません。
F3キーを使って、セーブスロットを変更することもできます)。もし、ゲームオーバーになってしまったら、保存したステートセーブを
ロードしましょう。ステートセーブを行った時点からの、ムービーの撮り直しができます(つまり、ゲームオーバーは無かったことになる)。
- ゲームオーバーになったけど、ステートセーブをしていなかった。→巻き戻しボタンを連打しましょう。巻き戻しが完了した時点からの、
ムービーの撮り直しができます。
- 山場や、きりのいい所にさしかかった。→「INSERT CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーで、チャプターの開始点を挿入してみましょう(しなくても結構ですが)。
- 少し休憩したい。→Escキーで録画を中断しましょう。休憩が終わったら、Escキーを押して、録画を再開しましょう。
- まだムービーを撮り続けたいのに、Escキーによる一時中断ではなく、ZSNESを終了しないといけない。→録画を終了してから、ZSNESを終了して下さい。次のプレイ時に、
ムービー記録用ウィンドウの「APPEND」ボタンを押せば、録画の続きができます。この時、ムービーが記録されたスロットが選択されている必要があります。
再生の手順:
- ムービーを記録したゲームを読み込んだ後、Escキーを押してゲームを中断し、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出します。
- 「SELECT:」で、再生するムービーを記録したスロットを選びます。
- 「PLAY」ボタンを押すと、ムービーの再生が始まります。
- 鑑賞を楽しんで下さい。状況に応じて次のような機能を活用すると良いでしょう。
- どうでもいいシーンを飛ばして、いっきに山場や、きりのいい所まで進めたい。→チャプターの開始点が挿入されているなら、
「NEXT CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーを使うことで、そのシーンまで飛べます。
- 一つ前のチャプターの開始点まで飛びたい。→「PREVIOS CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーを使って下さい。
- 鑑賞中に、「ここにチャプターの開始点を入れておけばよかった。」と思うシーンに出くわした。→「INSERT CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーを
使って下さい。これらは再生中でも使えます。
その他の機能
- ムービーの再生中に、Escキーで「MOVIE OPTIONS」ウィンドウに戻り、「RECORD」ボタンを押せば、
その時点からのムービーの撮り直しができます。
- ムービーの録画中でも、ソフトリセットが行えます。
映像・音声ファイル出力機能
ZSNESはMencoderの力を借りることで、録画したムービーをaviファイルに変換することができます。
手順は次の通りです。
準備:
- こちらのサイトから、Mencoder入りのMPlayerをダウンロードして下さい。p3(Pentium3系CPU)用、p4(Pentium4系CPU)用、k7(AMD Athlon系CPU)用の3種類のファイルがありますので、
お使いのパソコンのCPUに合ったものをダウンロードして下さい。ファイルは7z圧縮されていますので、対応したソフト(7-ZipやNoah等)で解凍して下さい。
- ファイルを解凍したら、mencoder.exeをzsnesw.exeと同じフォルダに置いて下さい。これで準備は完了です。
手順:
- ムービーを記録したゲームを読み込んだ後、Escキーを押してゲームを中断し、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出します。
- 「SELECT:」で、aviファイルに変換するムービーを記録したスロットを選びます。
- 「DUMP VIDEO OPTIONS」から、映像ファイルを出力する方法を選択します。
各項目の解説:
- NO VIDEO
- 映像ファイルを出力しません。音声ファイルのみを出力する(後述)時に選択して下さい。
- RAW VIDEO
- 未加工の24ビットBGR映像ファイルを出力します。ファイルが巨大になるので選ばないように。
- FFV1
- FFMPEGの可逆圧縮ビデオコーデックを使用したaviファイルを出力します。
- X264 LOSSLESS
- x264コーデックをほぼ可逆圧縮の設定で使用したaviファイルを出力します。(変換速度が遅い)
- XVID LOSSLESS
- XviDコーデックをほぼ可逆圧縮の設定で使用したaviファイルを出力します。(変換速度が早い)
- 「DUMP AUDIO OPTIONS」から、音声データの処理に関する設定を行います。
各項目の解説:
- AUDIO
- これのチェックを外すと、音声データを無視して変換作業を行います。
- COMPRESS
- LAMEを使用して、音声ファイルの圧縮を行います。LAMEを使用する時は、Mencoderと同じように、zsnesw.exeと同じフォルダに、lame.exeを置いて下さい。
- MERGE WITH VIDEO
- 音声データを映像ファイルの中に含めます。チェックが外れている時は、映像ファイルとは別にwavファイル(「COMPRESS」にチェックが入っているときには、mp3ファイル)が出力されます。
- 「DUMP MOVIE」ボタンを押すと、変換作業が開始されます。
- aviファイルの再生は、こちらのサイトの[Precompiled Mplayer win32 GUI binaries]を使用するとお手軽です(コーデックをインストールする必要が無いため)。映像が小さいと感じたら、ウィンドウを引き伸ばしましょう。
注意
- ムービーを再生すると、(ゲーム中の)セーブデータは記録開始点のものになります。ムービーを再生する前には、
ステートセーブを行って、ゲーム中のセーブが失われても良いようにしておきましょう。
▲
「CONFIG」メニューから、「OPTIONS」を選択して下さい。次のようなウィンドウが表示されます。

ここでは、便利な項目についてのみ解説します。これ以外の項目で知りたいことがあったら、こちらを
参照して下さい。
- SHOW CLOCK
- この項目にチェックを入れると、ゲーム中の画面の右下に、現在の時刻が表示されるようになります。そのため、フルスクリーンモードでも、時刻を
知ることが出来ます。これにチェックをつけると現れる、「12 HOUR MODE」にチェックを入れると、時刻が0〜12時で表示されるようになります。「SHOW CLOCK BOX」にチェックを入れると、時計の背景を黒くします。
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