便利な機能の解説

ステートセーブ・ステートセーブのロード

ステートセーブ機能を使えば、ゲーム中いつでも好きなときにセーブを行い、その場所から再開する ことができます。ステートセーブの方法は次の通りです。

  1. ゲーム中にF3キーを押して下さい。次のようなメニューが表示されます。

    セーブスロットのメニュー

    カーソルキー(←・→キー)でカーソルを移動させ、使用するセーブスロット(ステートセーブを保存する場所)の番号を選んで下さい。 この操作を行わない時は、0番のセーブスロットが自動的に選択されます。
  2. ゲーム中にF2キーを押すことで、現在のゲームの状態が、1.で選択した番号のセーブスロットに記録されます。
  3. ゲーム中にF4キーを押すことで、1.で選択した番号のセーブスロットに記録されたゲームの状態がロードされます。

備考

クイックメニュー

メニューバーの「↓」をクリックすると、最近読み込んだROMイメージのリストが表示されます。

クイックメニュー

「FREEZE DATA:OFF」をクリックすると、「FREEZE DATA:ON」に切り替わり、リストが更新されなくなります。 お気に入りのゲームを続けて読み込んだ後で、「FREEZE DATA:ON」にすれば、お気に入りのゲームリストと して利用できます。もう一度クリックすると、「FREEZE DATA:OFF」に戻ります。リストの情報を削除したいときには、 「CLEAR ALL DATA」をクリックして下さい。

グラフィックの設定

グラフィックに関する設定を行うには、「CONFIG」メニューから「VIDEO」を選択して下さい。

CONFIGメニュー

次のようなウィンドウが表示されます。

グラフィック設定ウィンドウその1グラフィック設定ウィンドウその2

このウィンドウから設定を行います。ここで解説していない項目で知りたいものがあったら、こちらを 参照して下さい。

ウィンドウサイズの変更・ビデオモードの選択

「MODES」のタブから、使用したいビデオモードを選択して下さい。赤い帯のカーソルを、 使用したいビデオモードに合わせ、右上の「SET」ボタンをクリックします。「ビデオモードを変更しようとしています。 変更後の画面がおかしかったら、10秒待てば戻ります。適当なキーを押して下さい。」という内容のメッセージが表示されるので、 どれでも好きなキーボードのキーを押して下さい。ビデオモードが切り替わり、「ビデオモードを変更しました。スペースキーを 押して下さい。」という内容のメッセージが表示されますから、その通りにしましょう。それでビデオモードの 切り替えは完了です。

注:

画面に走る波を防止する

どのエミュレータでも起こる現象なのですが、時々画面に波が走ります。 これを解決するには、「FILTERS」のタブから次のどちらかの項目にチェックを入れて下さい。

VSYNC
垂直同期を取ることで、画面に走る波を防止します。ただしCPU使用率が100%になります。
TRIPLE BUFFERING
トリプルバッファ処理を行うことで、画面に走る波を防止します。「VSYNC」よりも軽いのですが、 フルスクリーンモードでないと選択できません。

画像フィルタの利用

最近の高解像度の液晶モニターを利用している人の中には、「大きい画面でプレイすると、画像の粗が 目立って気になる。」という人がいるかもしれません。そんなときは、「FILTERS」のタブから画像フィルタを使いましょう。物の輪郭や境界線を 滑らかに表示してくれます。
画像フィルタには以下のものがあり、チェックを入れることで有効になります。たくさんあるので、気に入ったものを 使って下さい。

2XSAI ENGINE
輪郭・境界線周辺の色を混ぜ合わせることで、 ジグザグの輪郭・境界線を滑らかに表示します。
SUPER EAGLE
2xSaIエンジンとほとんど同じですが、より多くの混ぜ合わせを行います。
SUPER 2XSAI
Super Eagleエンジン以上に混ぜ合わせを行います。Wikipediaに、 画像付きの解説があります。左が画像フィルタなしの画像、右がSuper 2xSaIエンジン使用時の画像です。
INTERPOLATION
全ての輪郭・境界線周辺の色を混ぜ合わせ、画像を不鮮明にします。
HQ2X
斜めの輪郭・境界線を滑らかに表示します。解像度の小さいビデオモードで選択可能。
HQ3X
hq2xと同じです。解像度が中くらいのビデオモードで選択可能。
HQ4X
hq2xと同じです。解像度の大きいビデオモードで選択可能。

擬似ブラウン管

「FILTERS」のタブから、次の二つの項目のどちらかにチェックを入れることで、ブラウン管のようなエフェクトを再現することができます。

SCANLINES:
スキャンラインを入れることで、ブラウン管のようなエフェクトを再現します。25%が最も明るく、FULLが最も暗くなります。
NTSC FILTER
NTSCビデオを非常にリアルに再現します。重いフィルターであり、環境によっては、フルスクリーンでないと 正常に機能しません(あるいは選択できません)。

アスペクト比4:3を保って拡大する

アスペクト比4:3以外のモニターでも、画像の引き伸ばしをアスペクト比が4:3になるように行いたいのなら、「S」がついたビデオモードの時に、「FILTERS」のタブから「KEEP 4:3 RATIO」にチェックを入れて下さい。

高解像度Mode 7

スーパーファミコンにはMode 7と呼ばれる 機能があり、これにより背景画像の拡大縮小や回転を行うことで、3Dを表現しました(マリオカート等)。「FILTERS」のタブから、「HI-RES MODE 7」に チェックを入れることで、このMode 7が使われている部分の解像度を、256×224から512×448に変えます。

注意:実機には無い機能なので、問題が出る可能性もあります。

サウンドの設定

サウンドに関する設定を行うには、「CONFIG」メニューから「SOUND」を選択して下さい。 次のようなウィンドウが表示されます。

サウンド設定ウィンドウ

このウィンドウから設定を行います。ここで解説していない項目で知りたいものがあったら、こちらを 参照して下さい。
初期設定が最も実機に近い状態です。

音量の設定

「VOLUME LEVEL:」のツマミを動かして、音量を調節できます。

サンプリングレートの設定

「SAMPLING RATE:」の枠内の数字(画像では32000HZとなっている)を クリックする度に、32000HZ→44100HZ→48000HZ→8000HZ→11025HZ→16000HZ→22050HZ→32000HZ→・・・と変化します。 この数字が大きいほど、音質が良くなります。実機に最も近いのは32000HZです。

補間法の選択

補間法とは、振動数の少ない音の波形を滑らかにして出力する方法です。「INTERPOLATION:」の項目で、 使用する補間法を決めます。音質は「8-POINT」>「CUBIC SPLINE」>「GAUSSIAN」の順に良いです。 実機で使われている補間法は「GAUSSIAN」です。

ローパスフィルター

「LOW PASS:」の項目にチェックを入れることで、低音の効果音を上手く出すフィルターが使用されます(ただし、副作用として音がこもってしまいます)。 性能は基本的に、「HI QUALITY」>「DYNAMIC」>「SIMPLE」の順に良いのですが、人によって感じ方は変わるでしょう。

サラウンドサウンド

「SURROUND SOUND」にチェックを入れることで、サラウンドサウンド(映画館のような、立体的で臨場感のある音響 環境)をシミュレートします。有効にするかどうかはお好みで決めて下さい。

ゲームの進行速度の変更

ゲームの進行速度を変更するには、「CONFIG」メニューから「SPEED」を選択して下さい。 次のようなウィンドウが表示されます。

速度設定ウィンドウ

下にある「EMU SPEED:」のツマミを動かして、ゲームの進行速度を変更します。「1×」がデフォルトで、 通常の速度を表します。右にツマミを動かすと、ゲームの進行速度は速くなります。例えば、「3×」なら 通常の3倍の速度で動作します。逆に左にツマミを動かすと、ゲームの進行速度は遅くなります。例えば、「/2」なら 通常の2分の1倍の速度で動作します。
いちいちEscキーを押して、ゲームを中断して、設定を変更するのが面倒なら、ショートカットキーを設定しましょう。

注意:・・・と書きましたが、倍速モードは必ずしも設定した通りの速度になるわけではありません。CPUの 性能やプレイするゲームによって、実際に何倍速で動作するかは変わってきます。例えば、筆者の環境では「2×」に設定しても、 通常の速度で動作してしまいます。数字はあくまでおおよその目安として捉えて下さい。

ショートカットキーの解説

設定の方法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです。Escキーでキー設定を削除するのも 変わりません。

FAST FORWARD
ここに割り当てられたキーを押している間、ゲームの進行速度は、ウィンドウ上部の 「FASTFWD RATIO ×」で設定した通りになります。画像では「10」になっていますから、キーを押している間は、 通常の(約)10倍の速度で動作します。
SLOW DOWN
ここに割り当てられたキーを押している間、ゲームの進行速度は、ウィンドウ上部の 「SLOWDOWN RATIO /」で設定した通りになります。画像では「2」になっていますから、キーを押している間は、 通常の2分の1倍の速度で動作します。
+ EMU SPEED
ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、「EMU SPEED:」のツマミを右に一つずらすのと 同じ効果があります。
- EMU SPEED
ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、「EMU SPEED:」のツマミを左に一つずらすのと 同じ効果があります。
RESET SPEED
ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、変更されたゲームの進行速度を、通常の「1×」に 戻します。
PAUSE GAME
ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、ゲームの動作を止めます。もう一度押すことで、また動き出します。
INCR FRAME
「PAUSE GAME」でゲームの動作を止めているときのみ効果があります。ゲームを1フレーム(おおよそ60分の1秒)進行させます。

備考

セーブ機能の設定・巻き戻し機能

セーブ機能・巻き戻し機能の設定をするには、「CONFIG」メニューから「SAVES」を選択して下さい。 次のようなウィンドウが表示されます。

セーブ機能設定ウィンドウ

ここで解説していない項目で知りたいことがあったら、こちらを参照して下さい。

セーブ関連項目の解説

ショートカットキーの設定法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです(キー設定をEscキーで削除するのも同じ)。

START AT LATEST SAVE
通常、ROMイメージを読み込んだ直後は、セーブスロットの番号が必ず0になりますが、 この項目にチェックを入れると、「そのゲームで最後にステートセーブを行った、セーブスロットの番号」になります。
AUTO INCRMNT SAVE SLOT
この項目にチェックを入れると、ステートセーブを行うたびに、セーブスロットの番号が1つ増えます。
AUTO STATE SAVE/LOAD
この項目にチェックを入れると、11番目のセーブスロットが作られ、ゲームを中断したときにそのスロットにセーブを行い、 ゲームを読み込んだときにそのスロットからロードを行います。ゲームを中断するときに、セーブを忘れやすいのなら、チェックを 入れましょう。
PAUSE AFTER LOADING STATE
この項目にチェックを入れると、ステートセーブを読み込んだ(F4キーを押した)直後に、エミュレーションを中断します。 ゲームを再開するには、「CONFIG」メニューの「SPEED」ウィンドウで、「PAUSE KEY」に割り当てられたキーを押す 必要があります。
ST0〜9
ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、セーブスロットをその番号に変更します。
ST+, ST-
ここに割り当てられたキーをゲーム中に押すことで、セーブスロットの番号を1つ増やし(減らし)ます。
SAVE, LOAD, PICK
デフォルトのF2, F4, F3キーの役割を持つキーを設定します。

巻き戻し機能

ZSNESはゲーム中の状態をある程度まで記憶しており、その状態を読み込むことで、ゲームの巻き戻し(やり直し)ができます。
ウィンドウ下部の「REWIND」で、巻き戻し用のキーを設定して下さい。 ゲーム中に何らかのミスを犯したら、巻き戻しキーを連打すれば、元の状態に戻れます。
「# OF REWIND STATES」で、連続で行える巻き戻し数の 最大値を、「1/5 SECONDS PER REWIND」で、一回の巻き戻しにつき何秒(正確には何×0.2秒)巻き戻すかを設定できます。画像では、それぞれ「8」「15」となっていますから、(15×0.2)秒×8回より、 最大で24秒前の状態に戻れます。
「PAUSE AFTER REWIND」の項目にチェックを入れると、巻き戻しを行った直後にエミュレーションを中断します。この時、ゲームを再開する には、「CONFIG」メニューの「SPEED」ウィンドウで、「PAUSE KEY」に割り当てられたキーを押す必要があります。

リセットボタンを押す

一部のゲームでは、クリア後のおまけ要素を楽しむために、(実機では)リセットボタンを押す必要があります(これをソフトリセットと言います)。ZSNESでも、 それと同じことが可能です。Escキーでゲームを中断した後、「GAME」メニューから「RESET」を選択して下さい。

GAMEメニュー

「ARE YOU SURE?(いいですか?)」と聞かれるので、「YES(はい)」を選択して下さい。

注:ソフトリセットは、ショートカットキーを設定すれば、キー一つでできます。

キーコンボ機能

格闘ゲーム等で、コマンドを入力するのが難しいなら、キーコンボ機能を使いましょう。 あらかじめ登録しておいたコントローラーの操作を、ボタン一つで発動させることができます。「MISC」メニューから 「KEY COMB.」を選択して下さい。

MISCメニュー

次のようなウィンドウが表示されます。

キーコンボ編集ウィンドウ

ウィンドウ各部の解説

ウィンドウの各部が何を表しているのかを説明します。

ウィンドウ上部の大きな欄
ここに登録済みのキーコンボの一覧が表示されます。登録されているキーコンボを クリックすると、そのキーコンボの編集内容が表示されます。編集し直した後、「REPLACE」ボタンを 押せば、編集内容を更新できます。
「CLEAR」ボタン
新しいキーコンボを作成するときには、このボタンを押します。
「ADD」ボタン
編集したキーコンボを登録します。
「REPLACE」ボタン
編集し直したキーコンボのデータを、上書き保存します。
「DELETE」ボタン
登録済みのキーコンボ一覧の中で、赤い帯のカーソルがあたっているキーコンボの データを削除します。
ウィンドウ中央左の「KEY:」
編集中のキーコンボを発動させるためのキーを割り当てます。設定の方法は、コントローラーのところで 解説したものと同じです。Escキーでキー設定を削除するのも変わりません。
ウィンドウ中央の「DESCRIPTION:」
編集中のキーコンボの名称を入力します(入力しなくても結構です)。
ウィンドウ中央右の「P#」
編集中のキーコンボを発動させるプレイヤーナンバーを決めます。
>=LAST </>
この項目にチェックを入れると、編集中のキーコンボにおいて、後述の「>」, 「<」の役割が変わります。これらは、 チェックがはずれた状態では、十字キーの「右」、「左」をそれぞれ表しますが、チェックが入った状態では、 十字キーの左右のうちで、「最後に押されたもの」、「最後に押されたものと逆のもの」を表します。キャラクターの向きに よってコマンドの入力が変わるとき等は、この項目にチェックを入れて下さい。
GAME SPECIFIC
この項目にチェックを入れると、現在読み込まれているゲームをプレイ中のみ、編集中のキーコンボは 有効になります。この項目にチェックを入れたキーコンボを編集し直すときには、そのゲームが読み込まれている 必要があります。
COMBINATION KEYS:
編集中の一連のキーコンボを表示します。
キーコンボの入力用記号
「COMBINATION KEYS:」欄より下にある記号をクリックして、一連のキーコンボを 作成します。
PRESS+REL
記号が表すボタンを一瞬押します。「▲, ▼, <, >」は十字キーの上下左右を、 「A, B, X, Y, L, R」は各ボタンを、「ST, SL」はスタートボタンとセレクトボタンを、それぞれ表しています。
PRESS ONLY
記号が表すボタンを押し続けます。
REL ONLY
「PRESS ONLY」によって押され続けているボタンを解放します。
FRAME DELAY
次のキーを押す(あるいは放す)命令までの間隔を、フレーム単位で設定します。1フレームは おおよそ60分の1秒です。連続で入力することも可能。
SECOND DELAY
次のキーを押す(あるいは放す)命令までの間隔を秒単位で設定します。「.5」は0.5秒の ことです。連続で入力することも可能。
DEL
この「←」をクリックすると、現在編集中のキーコンボで一番最後の命令を消去します。

手順

具体的な手順を説明します。

  1. キーコンボを新規作成するために、「CLEAR」ボタンを押します。
  2. 「KEY:」の[---]をクリックして、そのキーコンボを発動させるためのキーを設定します。
  3. 「DESCRIPTION:」に、そのキーコンボの名称を入力します(しなくても結構です)。
  4. 「P#」から、そのキーコンボを発動させるプレイヤーナンバーを選びます。
  5. キャラクターの向きに応じて入力コマンドの左右が変わるときは、「>=LAST </>」にチェックを入れます。
  6. キーコンボの入力用記号をクリックして、キーコンボを作ります。
  7. キーコンボが完成したら、「ADD」ボタンをクリックすれば、設定は完了です。
  8. 新しいキーコンボを作るときは、もう一度1.から。

注意

キーコンボの最後の命令が「PRESS ONLY」の時、ボタンは押され続けられずにすぐ放され、キーコンボが終了します。 「SECOND DELAY」, 「FRAME DELAY」を「PRESS ONLY」の後に入力しましょう。

画像・音楽のキャプチャ

ゲーム中にF1キーを押すと、次のようなメニューが表示されます。

F1メニュー

このメニューを使って、画像・音楽のキャプチャを行います。カーソルキー(↑・↓キー)でカーソルを 移動させ項目を選択し、Enterキーで決定します。

各項目の解説

SAVE SNAPSHOT
現在のゲームの画面を保存します。保存先はセーブデータ用のフォルダです。 保存後すぐにゲームが動き出すので注意しましょう。
SHOW/HIDE FPS
1秒あたりのフレーム数を画面に表示します(から消します)。
SAVE SPC DATA
SPCファイルを保存します。保存先はセーブデータ用のフォルダです。保存したい音楽が始まるおよそ2秒前に保存することを 推奨します。
※SPCとは、ROMイメージから直接抜き出した音楽のデータです。音楽再生ソフトのWinampSNESAmpという プラグインをインストールすれば、再生やwav形式での録音ができます。
SOUND BUFFER DUMP
サウンドバッファのデータを保存します。
SNAPSHOT/INCR FRM
「SAVE SNAPSHOT」と同じように、スナップショットを保存します。ただし、数フレーム進めた後に、 またF1メニューに戻ります。アニメーションを作るときに便利でしょう。
INCR FRAME ONLY
スナップショットが保存されない他は、「SNAPSHOT/INCR FRM」と同じです。
MOVE THIS WINDOW
F1メニューの表示される位置が、画面の左上から左下に変わります。もう一度選択すれば、 元に戻ります。
IMAGE FORMAT:
スナップショットの保存形式が、BMPからPNGに変わります。もう一度選択すれば、 元に戻ります。

備考

スナップショット・SPCファイルの保存は、ショートカットキーを設定すれば、キー一つでできます。

スーファミマウス・スーパースコープ等の使用

スーファミマウス・スーパースコープ等の周辺機器を使用するには、「CONFIG」メニューから「DEVICES」を(v1.42の場合は、「ADD-ONS」を) 選択して下さい。次のようなウィンドウが表示されます。

周辺機器設定ウィンドウ

「PORT 1:」は、スーパーファミコンの1プレイヤー用の差込口を、「PORT 2:」は、スーパーファミコンの2プレイヤー用の差込口を、それぞれ表しています。 「GAMEPAD」以外の項目を選択すると、パソコンのマウスが、それらの機器の代わりの役目を果たします。コントローラーのエミュレーションは無効になるので、 他のゲームをプレイするときは、「GAMEPAD」に戻しておきましょう。

GAMEPAD
デフォルトで、通常のコントローラーが使用されている状態です。
MOUSE
スーファミマウスをエミュレートします。
SUPER SCOPE
スーパースコープをエミュレートします。
1 JUSTFIER
1つのリーサルエンフォーサーガンをエミュレートします。
2 JUSTFIERS
2つのリーサルエンフォーサーガンをエミュレートします。
CYCLE P1:, CYCLE P2:
ここに割り当てたショートカットキーをゲーム中に押すことで、 それぞれの差込口に差し込まれた周辺機器が切り替わっていきます(設定の 方法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです。Escキーでキー設定を削除するのも変わりません)。
LEFT HANDED
左利きの人用のマウス操作を有効にします。

スーパースコープの操作法

スーパースコープの操作法は、次の通りです。

ショートカットキーの設定

いちいちEscキーでゲームを止めて、メニューバーから命令するのがめんどくさいなら、 ショートカットキーを設定しましょう。「MISC」メニューから「MISC KEYS」を選択して下さい。 次のようなウィンドウが表示されます。

ショートカットキー設定ウィンドウ

設定の方法は、コントローラーの設定のところで解説したものと同じです(キー設定をEscキーで削除するのも同じ)。
これらのキーが使えるのは(を押しても効果があるのは)、ゲーム中だけです。
ジョイパッドのボタンにも割り当てられます。

各項目の解説

BG1〜4, OBJ
スーパーファミコンの背景画像は、4枚の層からなっており、それにスプライト(キャラクター)を表示する という形を取っています。BG1〜4は4枚の背景画像の非表示/表示を切り替えるキー、OBJはスプライトの 非表示/表示を切り替えるキーです。あまり使い道が無いので、Escキーでキー割り当てを削除してしまいましょう。
CH1〜CH8
スーパーファミコンのサウンドチャンネルは8つあります。それらのチャンネルの非再生/再生を 切り替えるキーです。これも使い道が無いので、削除してしまいましょう。
+VOL, -VOL
音量を上(下)げるキーです。
LOAD
『Escキーを押してゲームを中断し、「GAME」メニューの「LOAD」ウィンドウを開く』という操作を、 一発でしてもらえるキーです。
RESET
ソフトリセットを行うキーです。
EXIT
ZSNESを終了するキーです。
CLOCK
オプションウィンドウの「ENABLE GAME CLOCK」と同じです。キーを押すたびに、表示/非表示が切り替わります。
CHAT
ネットプレイ中に、チャットウィンドウを出すキーです。
SNAPSHOT
スナップショットを保存するキーです。
SAVE SPC
SPCファイルを保存するキーです。
USE PL12/34
コントローラー設定ウィンドウの「USE PL3/4 AS PL1/2」と同じです。キーを押すたびに、有効/無効が切り替わります。
PANIC KEY
BG1〜4, OBJ, CH1〜CH8, BG WINDOW, OFFSET MODEで無効にされた機能を有効にし、 周辺機器の設定を無効(NONE)にし、ゲームの進行速度を通常に戻すキーです。これも削除してしまいましょう。
EXTRADEVICE
周辺機器の切り替えを行うキーです。押すたびに「NONE」→「プレイヤー1マウス」→「プレイヤー2マウス」→「スーパー スコープ」→「リーサルエンフォーサーガン」→「NONE」→・・・と切り替わります。これも削除してしまいましょう。
DISPLAY FPS
1秒あたりのフレーム数の表示/非表示を切り替えるキーです。
BATT POWER
ノートパソコン使用者のための機能です。現在のZSNESの設定で、バッテリーがおおよそどれだけもつかを表示するキーです。
NEW GFX ENGINE, BG WINDOW, OFFSET MODE
特殊なグラフィック処理の無効/有効を切り替えるキーです。これも 削除してしまいましょう。
+ GAMMA, - GAMMA
ガンマ値を上(下)げるキーです。「NEW GFX ENGINE」が有効でないと使用できません。

ムービーの記録

ZSNESでムービーを記録する時は、ゲームを読み込んだ後に、Escキーを押してゲームを中断し、 「MISC」メニューから「MOVIE OPN」を選択して下さい。次のようなウィンドウが表示されます。

ムービー記録用ウィンドウムービー記録用ウィンドウその2

※環境によっては、録画したプレイと実際のプレイが異なる同期ずれという現象が起きてしまいます。 そのようなときは、Snes9xを使用してみて下さい。

※このムービーは、記録開始時の状態とキーの入力データから構成されるもので、ZSNES以外のソフトでは 再生できません。再生もROMイメージを持っていなければできません。ただし、このムービーをaviファイルに変換することはできます。 これにより、様々なソフトでの再生が可能になります(ROMイメージも必要ありません)。

ここで解説していない項目で知りたいものがあったら、こちらを参照して下さい。

各項目の解説

SELECT MOVIE:
1つのゲームにつき、ムービーを記録するスロットが10ヶ所あります。ここで選択されたスロットに、 ムービーの記録を行います。ムービーを再生する時も、選択されたスロットのものを再生します。
RECORD FROM:
ムービーの記録開始点を選択します。
NOW
これが選択されているときには、「RECORD」ボタンを押しても、すぐには記録は開始されません。Escキーで ゲームに戻った瞬間から、記録が開始されます。
POWER
ROMを読み込み直してから、記録を開始します。
RESET
ゲームをソフトリセットしてから、記録を開始します。
POWER+SRAM CLEAR
ROMを読み込み直し、かつ(ゲーム中の)セーブデータを消去してから、 記録を開始します。
「PLAY」ボタン
記録されたムービーを再生します。
「RECORD」ボタン
ムービーの記録を開始します。
「STOP」ボタン
ムービーの記録・再生を終了します。
「APPEND」ボタン
ムービーの記録を終了した後でも、このボタンを押せば、撮り終わった時点からの続きの録画ができます。
「INSERT」ボタン
ムービーの録画中・再生中でも、Escキーを押して録画・再生を 中断することができます。そのときに、このボタンを押すと、その箇所にチャプターの開始点を挿入します。 この「チャプターの開始点」は、ムービー中にいくらでも挿入できます。その機能は、次の2項目を読めば わかります。
ムービーに戻る時は、Escキーを押して下さい。
「PREVIOS」ボタン
ムービーの再生中に、Escキーを押して再生を中断すれば押せます。 直前の「チャプターの開始点」まで飛びます。
「NEXT」ボタン
ムービーの再生中に、Escキーを押して再生を中断すれば押せます。直後の 「チャプターの開始点」まで飛びます。
ショートカットキー
チャプター関連のボタンの右側に、ボタンと同じ機能を持つショートカットキーを設定できる場所があります。 ここにショートカットキーを設定すれば、いちいちEscキーを押して、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出す必要は なくなります。
STATUS:
録画中なら「RECORDING」を、再生中なら「PLAYING」を、どちらでもなければ「INACTIVE」を、 それぞれ表示します。

手順

録画の手順:

  1. 録画したいゲームを読み込んだ後、Escキーを押してゲームを中断し、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出します。
  2. 「SELECT MOVIE:」で、ムービーを記録するスロットを選びます。
  3. 「START FROM:」で、ムービーの記録開始点を選びます(通常は「NOW」を選びましょう)。
  4. 「RECORD」ボタンを押します。「START FROM:」で「NOW」以外を選択している時は、すぐに記録が始まるので、 気をつけて下さい。
  5. 「START FROM:」で「NOW」を選択している時は、Escキーでゲームに戻って下さい。ムービーの記録が始まります。
  6. お好きなようにゲームをプレイして下さい。状況に応じて次のような機能を活用すると良いでしょう。
    • ゲームオーバーになりやすい場所にさしかかった。でもムービーは一発でクリアできたものを撮りたい。→ステートセーブを行いましょう。ムービーの録画中でも、 ステートセーブが行えます(このステートセーブはムービー専用なので、通常のステートセーブに上書きされることはありません。 F3キーを使って、セーブスロットを変更することもできます)。もし、ゲームオーバーになってしまったら、保存したステートセーブを ロードしましょう。ステートセーブを行った時点からの、ムービーの撮り直しができます(つまり、ゲームオーバーは無かったことになる)。
    • ゲームオーバーになったけど、ステートセーブをしていなかった。→巻き戻しボタンを連打しましょう。巻き戻しが完了した時点からの、 ムービーの撮り直しができます。
    • 山場や、きりのいい所にさしかかった。→「INSERT CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーで、チャプターの開始点を挿入してみましょう(しなくても結構ですが)。
    • 少し休憩したい。→Escキーで録画を中断しましょう。休憩が終わったら、Escキーを押して、録画を再開しましょう。
    • まだムービーを撮り続けたいのに、Escキーによる一時中断ではなく、ZSNESを終了しないといけない。→録画を終了してから、ZSNESを終了して下さい。次のプレイ時に、 ムービー記録用ウィンドウの「APPEND」ボタンを押せば、録画の続きができます。この時、ムービーが記録されたスロットが選択されている必要があります。

再生の手順:

  1. ムービーを記録したゲームを読み込んだ後、Escキーを押してゲームを中断し、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出します。
  2. 「SELECT:」で、再生するムービーを記録したスロットを選びます。
  3. 「PLAY」ボタンを押すと、ムービーの再生が始まります。
  4. 鑑賞を楽しんで下さい。状況に応じて次のような機能を活用すると良いでしょう。
    • どうでもいいシーンを飛ばして、いっきに山場や、きりのいい所まで進めたい。→チャプターの開始点が挿入されているなら、 「NEXT CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーを使うことで、そのシーンまで飛べます。
    • 一つ前のチャプターの開始点まで飛びたい。→「PREVIOS CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーを使って下さい。
    • 鑑賞中に、「ここにチャプターの開始点を入れておけばよかった。」と思うシーンに出くわした。→「INSERT CHAPTER」ボタンか、そのショートカットキーを 使って下さい。これらは再生中でも使えます。

その他の機能

映像・音声ファイル出力機能

ZSNESはMencoderの力を借りることで、録画したムービーをaviファイルに変換することができます。 手順は次の通りです。

準備:

  1. こちらのサイトから、Mencoder入りのMPlayerをダウンロードして下さい。p3(Pentium3系CPU)用、p4(Pentium4系CPU)用、k7(AMD Athlon系CPU)用の3種類のファイルがありますので、 お使いのパソコンのCPUに合ったものをダウンロードして下さい。ファイルは7z圧縮されていますので、対応したソフト(7-ZipNoah等)で解凍して下さい。
  2. ファイルを解凍したら、mencoder.exeをzsnesw.exeと同じフォルダに置いて下さい。これで準備は完了です。

手順:

  1. ムービーを記録したゲームを読み込んだ後、Escキーを押してゲームを中断し、「MOVIE OPTIONS」ウィンドウを出します。
  2. 「SELECT:」で、aviファイルに変換するムービーを記録したスロットを選びます。
  3. 「DUMP VIDEO OPTIONS」から、映像ファイルを出力する方法を選択します。

    各項目の解説:

    NO VIDEO
    映像ファイルを出力しません。音声ファイルのみを出力する(後述)時に選択して下さい。
    RAW VIDEO
    未加工の24ビットBGR映像ファイルを出力します。ファイルが巨大になるので選ばないように。
    FFV1
    FFMPEGの可逆圧縮ビデオコーデックを使用したaviファイルを出力します。
    X264 LOSSLESS
    x264コーデックをほぼ可逆圧縮の設定で使用したaviファイルを出力します。(変換速度が遅い)
    XVID LOSSLESS
    XviDコーデックをほぼ可逆圧縮の設定で使用したaviファイルを出力します。(変換速度が早い)
  4. 「DUMP AUDIO OPTIONS」から、音声データの処理に関する設定を行います。
  5. 各項目の解説:

    AUDIO
    これのチェックを外すと、音声データを無視して変換作業を行います。
    COMPRESS
    LAMEを使用して、音声ファイルの圧縮を行います。LAMEを使用する時は、Mencoderと同じように、zsnesw.exeと同じフォルダに、lame.exeを置いて下さい。
    MERGE WITH VIDEO
    音声データを映像ファイルの中に含めます。チェックが外れている時は、映像ファイルとは別にwavファイル(「COMPRESS」にチェックが入っているときには、mp3ファイル)が出力されます。
  6. 「DUMP MOVIE」ボタンを押すと、変換作業が開始されます。
  7. aviファイルの再生は、こちらのサイトの[Precompiled Mplayer win32 GUI binaries]を使用するとお手軽です(コーデックをインストールする必要が無いため)。映像が小さいと感じたら、ウィンドウを引き伸ばしましょう。

注意

オプションウィンドウ

「CONFIG」メニューから、「OPTIONS」を選択して下さい。次のようなウィンドウが表示されます。

OPTIONSウィンドウ

ここでは、便利な項目についてのみ解説します。これ以外の項目で知りたいことがあったら、こちらを 参照して下さい。

SHOW CLOCK
この項目にチェックを入れると、ゲーム中の画面の右下に、現在の時刻が表示されるようになります。そのため、フルスクリーンモードでも、時刻を 知ることが出来ます。これにチェックをつけると現れる、「12 HOUR MODE」にチェックを入れると、時刻が0〜12時で表示されるようになります。「SHOW CLOCK BOX」にチェックを入れると、時計の背景を黒くします。

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