8日、イタリア南部ロザルノで起きた移民による暴動で、移送のため警察に並ばされる移民ら(AP=共同) イタリア南部の移民暴動拡大 大統領が暴力停止訴え【ローマ共同】イタリア南部カラブリア州ロザルノで7日夜に始まったアフリカからの移民による暴動は8日夜(日本時間9日朝)までに、さらに拡大。同国主要メディアによると、暴動には数百人が参加、開始以来の負傷者は重傷者2人を含む計37人に達し、同国の移民の暴動としては近年で最悪規模となった。ナポリターノ大統領は移民らに即座の暴力停止を訴えた。 南部の黒人移民は劣悪な生活環境の下、1日20ユーロ(約2600円)程度の賃金でオリーブの収穫など厳しい農作業に従事させられており、不満が爆発した形だ。 マローニ内相は「移民に寛容すぎた」と述べ、暴動に対処するため緊急対策室を設置。移民らは「おれたちは動物じゃない」と叫びながら投石、鉄パイプで車や商店を破壊した。危機感を覚えたイタリア人住民側も移民を車やブルドーザーでひこうとしたり、威嚇射撃を行ったりした。 【共同通信】
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