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井岡一翔、人生初ダウンもデビュー4連勝

 10回、ヘリ・アモル(左)に右ストレートを打ち込む井岡一翔=大阪府立体育会館(撮影・佐々木彰尚)
 10回、ヘリ・アモル(左)に右ストレートを打ち込む井岡一翔=大阪府立体育会館(撮影・佐々木彰尚)

 「プロボクシング10回戦」(18日、大阪府立体育会館)

 元2階級世界王者・井岡弘樹氏(41)=井岡ジム会長=のおいで、WBA世界Lフライ級13位、WBC同級13位の井岡一翔(21)=井岡=が3‐0の判定勝利で、プロデビューから4連勝を飾った。プロ初のダウンを喫したものの、井岡会長は試合内容を高く評価。計画通り年内に世界挑戦させる意向だ。辰吉丈一郎、名城信男の8戦目を超える国内最短世界王座奪取にを目指す。

  ◇  ◇

 尻もちをついた井岡は、思わず照れ笑いを浮かべた。試合を終始コントロールして迎えた9回。ここまで完全に見切っていたアモルの右ストレートをまともに食らい、「スパーリングでも一度もない」という人生初のダウンを喫した。「油断した。悔しいです」。ぐっと唇をかみしめた。

 それでもダウンシーン以外はほぼ完ぺき。多彩なコンビネーションを上下に打ち分け、4回にはタフなアモルを左アッパーでぐらつかせた。「自信をなくすことはない。いい打ち方ができてきている」と前を向き、「今年中に日本最短で世界を獲る」と言い切った。

 陣営の評価も高い。井岡会長は「ダウンでマイナス5点だけど、95点」と試合内容に高得点をつけ、世界挑戦についても「年内に。本人もそのつもり」とGOサインを出した。一翔の父でプロモーターの一法さんも「早ければ次戦。8月にも」と話し、交渉に入ることを明言した。

(2010年4月21日)
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