望 〜都の空から
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【社会】3歳児の虫歯激減 都内、歯磨き習慣定着2010年4月21日 07時17分 東京都内に住む三歳児の虫歯の罹患(りかん)率が、十年前のおよそ三人に一人から、二〇〇八年度で六人に一人まで減っていることが、都のまとめで分かった。四十年前に十人中七人に虫歯があったのに比べ大幅な減少。ただ、地域的にはまだばらつきがあり、都は「歯の健康」に関心を持つよう呼び掛ける。 〇〇年に策定した都の歯科保健目標が最終年度にあたることから、〇八年度の三歳児歯科検診を分析。その結果、虫歯がある三歳児は17%にとどまり、一九九八年度の30%から大幅に減っていた。 都福祉保健局によると、七一年度には虫歯がある三歳児は71%もいたが、歯磨き習慣の定着や虫歯予防のフッ化物塗布の広がりなどで年々減少。八五年度に初めて五割を切り、その後も全区市町村でなだらかな減少傾向が続いていた。都の担当者は「数の減少だけでなく、症状も軽くなっている」という。 一方、自治体別にみた場合、最も良い千代田区が9%だったのに対し、対象人数が少ない町村を除くと福生市が最悪の28%。区内では唯一、足立区が二割を超え22%だった。 福生市の担当者は「在住外国人が比較的多く、ジュースを日常的に飲むなどの食習慣が影響しているのでは」とし、足立区の担当者は「理由ははっきり分からないが、多くの親子に、歯科衛生の学習会への参加を促したい」としている。 二〇〇八年度で首都圏の虫歯がある三歳児の割合は、神奈川が20%、埼玉が24%、千葉が26%だった。 (東京新聞)
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