「大阪維新の会」設立総会で、笑顔を見せる橋下大阪府知事(中央)=大阪市内のホテル
大阪府の橋下徹知事が代表に就き、府と大阪市を解体・再編して「大阪都」構想実現のため立ち上げた政治団体「ローカルパーティー『大阪維新の会』」の発足式が19日、大阪市内で開かれた。
橋下氏は総会で「日本丸はもう沈んでいる。このまま日本丸が沈むのを見るのは我慢ならない。まず大阪丸を作り直そう」「『東京都とともに、大阪都で日本を引っ張る』というゴールを共有し、本当の意味での政治を進めよう」と宣言した。 「大阪維新の会」には地方から国を変えるという構想に賛同した府議30人が参加。国会議員を擁しない地域政党の位置付けで、夏の参院選に候補者は擁立しない。来春の統一地方選で府、大阪市両議会の過半数獲得を掲げており、支持率80%と根強い人気の知事にあやかりたいとの打算も透けて見える。永田町では“新党”への警戒感や連携の動きも渦巻いている。
橋下知事はまた、「大阪都」構想で意見が食い違う平松邦夫大阪市長について「平松市長は行政官。話をしても何も決まらないし、進まない。政治家ではない」と厳しく批判。反発を受けそうだ。