パンパシフィック選手権日本代表に選ばれた(前列左から)入江陵介、立石諒、北島康介、(後列左から)堀畑裕也、古賀淳也、岸田真幸、平井伯昌ヘッドコーチ
“キング”襲名だ。日本水泳連盟は19日、パンパシフィック選手権(8月・米カリフォルニア州アーバイン)の代表49人を発表。2年ぶりに復帰した五輪男子平泳ぎ2連覇の北島康介(27)=日本コカ・コーラ=に、平井伯昌ヘッドコーチが新称号を与えた。
同コーチは「エースは立石、入江、古賀がなってくれないと。康介はエースじゃなくキング」とした。北島が充電している間に台頭した若手有望株に期待を込め、五輪2大会連続2冠の偉業を成し遂げた北島は超越した存在とした。
北島は国際舞台への復帰に「確実に力をつけて勝負したい」と誓った。米国を拠点に半年間練習して挑んだ日本選手権では無冠。今後について「練習環境?これから考える。パッと出る問題じゃない」としたが、平井コーチは「戻ってくるなら戻ればいい。康介の判断次第」と話した。
15人が初めての選出となった日本代表。北島は「新しい日本チーム。きちんとコミュニケーションを取りたい」と語り、“キング・康介”として競泳界を先導する。
(2010年4月21日)