判決に不満の露鵬(右)と白露山(中)。左は塩谷弁護士=東京地裁
2008年9月の尿検査で大麻使用の陽性反応が出て、日本相撲協会を解雇されたロシア出身の兄弟、元露鵬(30)=本名ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソビッチ=と、元白露山(28)=ボラーゾフ・バトラズ・フェーリクソビッチ=が、解雇の取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は19日、元露鵬らの求めを棄却した。
2人はまげを結い、着物姿で出廷。「陽性反応を示した尿は、いずれも本人のもの」と認定され、判決を聞くと渋い表情のまま裁判所を後にした。元露鵬は「やっていないことを協会にやったと言われ、犯罪者みたいに扱われて納得がいかない」と不満をぶちまけ、同席した代理人が控訴する方針を明らかにした。
判決を受け、日本相撲協会は「原告2人の請求を認めなかったのは当然で、正しい判決」とコメントした。
(2010年4月19日)