文科省、学テ検証に実態調査 各教育委員会対象に文部科学省は21日、小学6年と中学3年を対象に毎年実施している全国学力テストの課題を検証するため、都道府県と市町村の教育委員会を対象に実態調査に乗り出す方針を決めた。今後の制度設計改善に生かす狙いで、近く調査用紙を送付する。 過去3回の全員参加方式への評価や、地方独自でテストを実施しているかどうかを尋ねるほか、本年度導入された抽出方式について(1)今回、抽出対象から外れたがテストに自主参加した理由(2)採点、集計の方法(3)費用の負担(4)自主参加を見送った理由―などの課題も質問。今後のテストに対する要望も聞く。 学力テストは自公政権の2007年度から全員参加で実施。政権交代を受け、全小中学校の約3割を取り出す抽出方式と自主参加の併用に切り替えた。 以前と同様に都道府県別の成績を集計、公表するため、競争過熱や序列化の懸念が引き続き残る一方、多角的に学力をみるため「2教科、毎年」のテストの在り方についても検討し直す必要性が指摘されていた。 【共同通信】
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