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係争中もWBA強権発動!大穀VS坂田入札で実現へ

07年、判定勝ちした大穀をみつめる坂田
07年、判定勝ちした大穀をみつめる坂田
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 世界ボクシング協会(WBA)は19日、WBA世界フライ級王者・亀田大毅(21=東日本協会)に義務づけている元王者・坂田健史(30=協栄)との初防衛戦に関して、29日(日本時間30日)に米ラスベガスで興行権を懸けた入札を行うと発表した。坂田陣営は即座に入札に参加する意向を表明したが、大毅を預かる東日本ボクシング協会は亀田ジム側と協議するとして、態度を保留した。

  WBAの発表によると、フライ級王者・亀田大毅―坂田健史戦の興行権を懸けた入札は、29日(日本時間30日)に米ラスベガスのホテルで行われる。入札の最低価格は8万ドル(約744万円)に設定。ファイトマネーの取り分は王者・大毅が落札額の4分の3、挑戦者・坂田は落札額の4分の1とすることも明記された。

 日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内事務局長は「(大毅が世界奪取した2月7日の)大毅―デンカオセーン戦は、この勝者に次戦で坂田との対戦を義務づけた上でWBAに承認されていた」と説明した通り、当初からWBAは大毅に坂田との防衛戦を義務づけていた。だが、亀田陣営は以前所属した協栄ジムが長男・興毅と大毅にファイトマネーを支払っていないとして民事訴訟を起こし、協栄側と係争中であることを理由に対戦を拒否。両者の対戦のめどが立たない状況となっていた。

 事態を重く見たWBAは、裁判は協栄ジムと亀田兄弟が抱える問題であり、対戦相手の坂田には無関係と判断。事態の収拾を図る手段として入札に踏み切ることを決めた。WBAはルールにのっとり、入札から20日以内に大毅陣営が契約書にサインしなければ、タイトルをはく奪するとしている。

 坂田陣営の協栄ジム・金平会長は「入札に参加します」と即答し「確実に試合が行われる第一歩」と評価した。これに対し亀田ジムが無期限活動停止中のため、大毅を預かる東日本協会の北沢事務局長は「連絡があったばかりで何とも言えない。協会長の大橋や亀田側と協議したい」と明言を避けたが、いずれにしても大毅が坂田と対戦することは決定的となった。

 入札は金額を一斉に提出する“一発勝負”で行われ、最高額を提示した参加者が興行権を手にする。WBAが認めたプロモーターなら誰でも入札に参加できるが、日本人同士の対戦だけに興行面を踏まえ海外のプロモーターが手を挙げることは考えにくい。入札に東日本協会が参加しなければ、協栄ジムが興行権を手にする可能性が高い。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年04月21日 ]

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