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【格闘技】WBC王者バレロが自殺 妻刺殺で逮捕後、留置場内で2010年4月20日 紙面から WBC世界ライト級休暇王者エドウィン・バレロ容疑者(28)=ベネズエラ=が18日、ベネズエラ中部カラボボ州で妻(24)を殺害したとして殺人容疑で逮捕され、その後19日未明、留置施設の独房で首をつって自殺した。バレロ容疑者は2006年秋に帝拳ジムとプロモーション契約し、すでに解消しているが、一時東京に拠点を移したこともある。日本で5試合行い、日本人3人と拳を交えてきた。27戦27勝27KOの驚異的な記録を持つ。ボクシングの現役世界王者が殺人容疑、そして自殺。ショッキングな最期を迎えた。 バレロ容疑者は、18日早朝、宿泊先のホテルのフロントに妻を殺害したなどと告げ、駆けつけた警察が室内で妻の遺体を発見、数カ所に刺し傷があった。バレロ容疑者は容疑を認めていた。 翌19日未明、自分が着ていた服を留置場内の鉄棒に巻き付けるなどして自殺を図った。他の収容者が見つけて当局に通報したが、救命できなかったという。遺体は州内の検視施設に運ばれた。 2002年にプロ転向後、KO街道をばく進。帝拳プロモーションの目に留まり、日本国内で5戦を消化した。日本初戦は05年9月25日。プロモートした帝拳は、あまりの強さで相手が見つからないため、「1ラウンドが終わっても立っていられたら賞金100万円、勝てばさらに100万円」をうたって公募した。阪東ヒーローが名乗り出たが、あっさり1回KO勝ち。100万円はバレロ容疑者が持ち帰った。 06年10月上旬から家族とともに日本に移住、拠点を東京に移した。07年5月、本望信人と対戦し、8回KO勝ち。08年6月、嶋田雄大を相手に7回KO勝ち。いずれもWBA世界スーパーフェザー級王座を防衛した。日本でも人気のある選手だった。 強打で知られるバレロ容疑者はプロデビューから18戦連続初回KO勝利を達成し、27戦27勝27KOの驚異的なレコードを持つ。WBA世界スーパーフェザー級、WBC世界ライト級の2階級制覇王者。今年2月にWBCライト級王座戦で2度目の防衛に成功。だが負傷で今後の防衛戦が見込めず、いつでも復帰できる休暇王者となっていた。 共同電などによると、バレロ容疑者は先月、妻に暴行を加えた疑いで一時身柄を拘束され、最近はアルコール依存症の治療を受けていたとされる。
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