政府は21日にも関係閣僚による協議を行い、さらに今週中にも与党の党首も含めた基本政策閣僚委員会を開いて徳之島を中心にした政府案を正式に決定する方針です。20日の電話は、徳之島側に正式に要請する前に会談に応じるか感触を得ようとしたものとみられます。
「とにかくこの5月末までに、この問題に対して決着すると申し上げているわけですから、その決意をもってやるのみであります」(鳩山総理)
面会を拒否された平野官房長官は・・・
「そういう電話をしたことについては、私はお聞きをいたしました。中身についてコメントすることは控えたい」(平野博文官房長官)
また、外務省と防衛省の担当者は21日からワシントンを訪問し、日米同盟の深化などについて審議官級の協議をする予定ですが、アメリカ側は普天間基地については実務者レベルでの協議に応じられないという姿勢です。
一方、北澤防衛大臣は国会で・・・
「相手のあることですから、5月末までに完全に決着すると私の立場で申し上げるわけにいきません」(北澤俊美防衛相)
5月末の決着について、「先送りもやむを得ない」と受け取れる答弁。ようやく政府案の正式決定にこぎ着けても、アメリカとも徳之島側とも協議は入口で閉ざされた形となっています。(20日16:38)