「一緒にいても楽しくないって言われたんです」
"(/へ\*)"))
X子は、泣きそうな顔で肩をおとした。
彼女には、つきあって3年になる恋人がいる。
最近、あまり会えないので、理由を聞いたところ、
相手から、そういう言葉が返ってきたのだという。
「どうして? 最近は、
楽しいデートとか、していないの?」
「もう3年もたつし、そういうのはあまり。
それに私、このところ、仕事がぜんぜんうまくいってなくて
悩んでいたんです」
「どんなことで?」
「会社に、私にばっかり仕事を押しつけてくる
ハゲ上司がいるんですよ。とにかく最低な人間で、
まあ・・・話し出すとキリがないんですけど、
彼には、よく愚痴を聞いてもらっていました」
「愚痴につきあうのに、疲れちゃったんじゃない?」
「でも、人間、いいときばかりじゃないじゃないですか?
恋人だったら、相手のいいときも悪いときも、
受け入れるのが当然じゃないですか?」
「それは、確かに理想だけど、
相手のことも考えてあげないと・・・」
「もちろん考えています。
でも、彼には、私のありのままを受け入れてほしいんです」
見つかった! ココロの血栓!!!
「彼には私のありのままを受け入れて欲しい」
↑↑↑ 相手に「ありのままを出す」のと、
相手に「気を遣わない」のとは違う!
「恋人」は、時に、親や友達以上に特別な存在だ。
落ち込んだり、くよくよ悩んでいるときの自分も、
すべてを優しく受け入れてほしい、
という気持ちは分かる。
しかし・・・
相手は、ストレスのはけ口ではない。
彼だって、仕事帰りで疲れているところに
毎日愚痴ばかり聞かされれば、当然気持ちが重くなる。
「話し出すとキリがない」というX子の言葉から、
ダラダラと話し続けたのではないかと
容易に想像がつく。
そこで愚痴をいうときは・・・
@ できるだけ短く、一番言いたいことだけを!
女性は、結論を考えずに話しはじめたり、
話している途中で、話題が派生しがち。
「そういえば・・・以前も・・・それから・・・」
などと、いつまでも話し続けては、
相手も、先が見えず疲れてしまう。
「今日も仕事が多くて、いやになっちゃった。
2分だけ愚痴ってもいい?」
などと、時間をあらかじめ区切ったり、
長くなってしまったときは、
「長くなってごめん。もう終わるから」
と断わったりして、
できるだけ聞く側の負担を減らそう。
A 強烈な言葉は、できるだけ避けて!
「ハゲ」などの身体的な中傷や、
「最低な人間」という極端な表現は、
愚痴を通り越して、悪口になる。
愛する恋人が悪口ばかり言っているのを
楽しめる人なんてどこにもいない。
「王様の耳はロバの耳」を覚えているだろうか。
もし、言いたくなったら、一人のときに!
土の中に埋める気持ちで。
B 感謝の気持ちと、ねぎらいを忘れずに。
自分のことを話すだけ話して、
おしまいになってはいないだろうか?
愚痴を言い終わったら、必ず、
「聞いてくれてありがとう、なんだかすっきりした」
とお礼を言おう。
「私ばっかり話しちゃったけど、そっちはどう?」
と、相手に聞き返すことも大切だ。
そして・・・
C 愚痴ったあとの、二人の時間を大切に。
せっかく好きな人と一緒にいるのだ。
ネガティブな感情だけで過ごしてしまうのはもったいない。
それはそれ、コレはコレとうまく切り替えて、
楽しく過ごそうとする努力も大切。
そんな前向きな気持ちこそが、
恋愛を長続きさせるコツなのだ。
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処方箋。 ありのままの自分を、もっと磨いて!
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次回は、「『好き』って言う必要あるの?」というT男を診断します!
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