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市川海老蔵:ロンドン、ローマで歌舞伎公演 座頭で「義経千本桜」

 ◇通し上演で分かりやすく

 市川海老蔵が座頭をつとめる歌舞伎公演「義経千本桜」が、6月4日から同15日までロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場、続いて同21日から2日間、ローマのアルジェンティーナ劇場で行われる。

 海老蔵は2006年にサドラーズ・ウェルズ劇場で公演を行った。その際に「また来てほしい」と言われ、「それをなかなか実現できない歯がゆさがありました」と話す。

 「千本桜」は、源義経の家臣、佐藤忠信に化けた狐(きつね)が活躍する「鳥居前」「吉野山」「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)(四の切)」の上演で、自身が狐忠信と佐藤忠信の2役を演じる。

 狐忠信は義経の愛人、静御前が持つ鼓に引き寄せられて供をし、川連法眼館に至る。鼓は両親の皮を使っていたのだ。

 「(狐忠信の正体が明かされる)『四の切』をやりたいと思いました。ですが日本人でも、あの場面だけを見て理解できる人間がどれだけいるかと考えた。『鳥居前』から通して上演すれば狐忠信の親に対する気持ちが分かっていただけると思います」

 時間の制約を考え、舞台転換もスピーディーにするという。静御前は中村芝雀、義経は大谷友右衛門の配役。

 8月には東京・新橋演舞場でも上演。9月には京都・南座で通し上演し、海老蔵が知盛、権太、忠信の3役に挑戦する。

 問い合わせは03・5550・1576へ。【小玉祥子】

毎日新聞 2010年4月20日 東京夕刊

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