このプログラムで決められている規則は特にはありません。参加者はみな大人ですから、交流のためのルールを定めなければならないとは考えていません。しかし、これまでの活動の中から、注意した方がいいと思われることをあげてみましょう。
このプログラムは留学生に日本語を「教える」プログラムではありません
このプログラムは、留学生と日本人が日本語で1対1の交流をするプログラムです。確かに、留学生の大半は、日本人と交流することによって日本語が上達すればいいなと考えています。しかし、交流によって日本語が上達するのは結果であって、目的ではありません。二人の間に、共通のものとして「ある」のが日本語なのです。日本語を「教える」のではなく、日本語を通して、日本について、相手の国について、双方の人やその背景となる文化について共に考えていくことが目的です。同じ目線で一つのことについて語り合う時間の蓄積が信頼関係を生み、その結果として互いの自由な自己表現が可能となり、気が付いてみると「日本語」は単なる意思伝達の手段を越え、ふたりの関係の中で、なくてはならないものとなっていることでしょう。
このプログラムは、留学生の母国語を習うプログラムでもありません
語学交換というシステムがあります。また、交流の手段として、媒介語を使う方法もあります。それぞれいい点があり、そのようなプログラムに問題があるとは言えませんが、このFACEプログラムの目的としているものは、あくまで日本語を通した交流です。ですから、英語その他の外国語の練習を目的としてのお申し込みは、お断りしています。
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