宮崎 飼育牛に口てい疫の疑い
K10039560411_1004201319_1004201322
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

宮崎 飼育牛に口てい疫の疑い

4月20日 13時16分

宮崎県都農町で飼育されている牛3頭が、家畜の伝染病の「口てい疫」にかかっている疑いがあることがわかりました。口てい疫と確認されれば、国内では10年前に宮崎県と北海道で発生して以来です。

宮崎県によりますと、今月9日、繁殖用の牛などを飼育している都農町の農家で、口の中に程度の軽い「かいよう」がある牛1頭が見つかりました。この農家では、ほかにも同じような症状を示す牛が2頭確認され、東京にある動物衛生研究所が詳しい検査を行いました。その結果、20日朝早く、遺伝子検査で3頭とも家畜の伝染病の口てい疫の疑いがあるという連絡が農林水産省からあったということです。宮崎県は、都農町のほか隣接する日向市と川南町のあわせて1市2町の農家に対し、飼育している牛や豚などの移動を自粛するよう呼びかけているほか、牛舎の消毒など感染の予防対策を進めることにしています。口てい疫はウイルスによって牛や豚に感染し、発熱の症状のほか大量のよだれが出たり、口などに水ぶくれができる病気です。人に感染するおそれはなく、仮に感染した牛の肉を食べても人体には影響はないということです。また、宮崎県は、感染した牛の肉が市場に出回ることはないと話しています。口てい疫と確認されれば、国内では10年前に宮崎県と北海道で発生して以来です。これについて赤松農林水産大臣は、20日の閣議のあとの記者会見で「半径10キロの範囲を移動制限区域として厳しく管理し、これ以上広がることのないよう万全の措置をとりたい」と述べました。農林水産省では、20日対策本部を設けるとともに、午後、専門家を交えた委員会を開き、感染経路の究明や今後の対応について議論することにしています。