長島一由議員:選挙運動費に整体や散髪代支出 報告書修正

2010年4月20日 15時0分 更新:4月20日 15時7分

 民主党の長島一由衆院議員(43)=神奈川4区=が、09年8月の衆院選の選挙運動費用に「整体代」と「ヘアカット代」として計3万3375円を支出していたことが分かった。長島氏は毎日新聞の指摘を受け、「選挙費用としては適正だったが、誤解を受けるのは本意ではない」として、県選挙管理委員会に提出した選挙運動費用収支報告書の該当支出分について、19日に訂正した。

 収支報告書と長島氏によると、長島氏は選挙期間中の8月20日から投開票日の30日の間、神奈川県逗子市と同県鎌倉市の整体院で8回、整体治療を受け、計3万750円を支払った。30日は逗子市の美容室のヘアカット代として2625円を支出した。

 毎日新聞が妥当性を取材したところ、長島氏は当初、整体代は「選挙期間中は激しく活動するため、どうしても疲労する。元気でいなければならず、経費として使った」とし、ヘアカット代については「開票日に取材を受けるため」と説明した。しかし事務所内で協議した結果、「誤解を受けたくない」と訂正することにしたという。該当分は削除し、自身の資金管理団体からの支出に改める。

 長島氏の衆院選の選挙費用は、収入1021万円の大半が民主党からの寄付だった。公職選挙法は、選挙運動にかかった全支出の報告書を各選管に提出するよう義務付けている。しかし、支出内容についての詳しい規定はなく、県選管は「選挙費用かプライベートかは本人の認識次第」として、適否は問われないとしている。

 長島氏はフジテレビ社員や鎌倉市議を経て、98年に当時全国最年少の31歳で逗子市長に初当選。同市長を2期8年務めた後、09年8月の衆院選で初当選した。【木村健二】

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