宮崎県畜産課は20日、同県都農町の農家が飼育している牛3頭がウイルス性感染症の口蹄(こうてい)疫に感染した疑いがあると発表した。感染が確認されれば、国内では平成12年に同県と北海道で確認されて以来。
農林水産省は感染拡大防止のため対策本部を設置し、牛肉の輸出を自主的に一時停止する措置を実施。県は農家が飼育中の牛16頭をすべて処分し、周辺に家畜の移動や搬出の制限区域を設定する。
口蹄疫は空気感染するため、急性で感染力が強い家畜病だが、人体には無害とされる。
東国原英夫知事は記者会見で「風評被害を避けたい。万全に防疫や封鎖を実施する」と述べた。