2010年04月16日 3:55 pm JST
昨年12月から会社の許可を得てツイッターを始めた。アカウントは@y_shidaで、私の「つぶやき」を追っている「フォロワー」は現在700人程度。やってみると、これがなかなか面白い。

タイムライン(TL)といわれる画面に自分がフォローしている人のつぶやきが次々に流れてくる。私は金融市場関係者や学者、ジャーナリストを中心にフォローしているが、その分野の専門家の生の声がどんどん更新されていく。TLをみて「今起きていること」に気づかされたことが何度あったことか。
対して、私の発信はというと、残念ながらいまだ手探り状態だ。ロイターはツイッターポリシーを定めており、第一報はツイッターには流せない。私的なつぶやきも原則禁止。守秘義務もある。これはロイターが培ってきたジャーナリズムを守る上で必要なルール。こうした中で、何を流せば読者にとって有益なのか、試行錯誤を続けている。

報道機関のツイッター利用は大きく2つに分けられるようだ。1つは読者との対話、もう1つが記事の紹介。あくまで主戦場は紙であり、ワイヤーサービスであり、それへの導入としてツイッターを活用しているようにみえる。ちなみに、ロイター日本語サイト編集部も@Reuters_co_jp、@Reuters_JP_Entの2つのアカウントで最新ニュースを配信している。
ツイッターの登場で、ジャーナリズムの世界も変わりつつある。記者クラブの解放に伴い、フリーのジャーナリストが大臣会見をリアルタイムで伝えることも多くなってきた。3月26日の鳩山由紀夫首相の会見はツイッターでその発言が「速報」された。動画共有サービス「USTREAM」などと連動させるケースも少なくない。
報道機関のツイッター利用は、まだ始まったばかり。みなさんは報道機関やそこに所属する記者にどのような利用方法を期待しているのか、是非意見を聞かせてほしい。
(写真/ロイター)
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5件のコメント
ツイッターなどのショートコメントが持つ速報性や伝播速度は魅力ですし、実際の利用感としてもブログなどよりさらに敷居が低く、快適なものなのでしょう。
それ故にフォローを厳選する目がなければ乱筆に翻弄され、真に価値ある情報に出逢える可能性を自ら減じてしまいかねません。
時間リスクとツイッターがもたらすリターンの調整に自信が持てない私などは、従来のフィード収集で記事化されたニュースタイトルを確認するに留まっています。
志田さんも書かれているように、報道機関が「第一報はツイッターには流せない。(流さない)」といった企業としての利益を保護する立場にある間は、ツイートに過度の期待はできないと考えるからです。
- 投稿者 MishiEaここにまでツイッターの話が来たかと思い、私自身はめんどくさがりやなので前々から抵抗感がありましたが、食わず嫌いは良くないと思い直しとりあえずは登録し、それがどういうものなのか勉強がてらに眺め、記事投稿者の志田様もフォローさせて頂いております。
情報が各専門家の頭の中で練り上げられていない段階からリアルタイムで発信されたり、どこかの誰かが討論していたり会議していたりする声が聞けるのは面白く、情報の最先端を追う上での優位性と、ある種の社会との繋がりというものさえ感じますね。
情報関係者ほど積極的に活用しているのではないでしょうか。
フォローする人物を情報選択の基点としている辺りも、人を見る目のある人ほど良質な情報や構想を漏らさずにすむ事へと繋がっていきそうです。
まだ機能を完全に把握していませんが、なかなか著名な方も利用されているようで、その人の性格などもつぶやきの中に反映されているようで身近に感じる事ができます。
原則として端末が必要なので、常にパソコンと向き合って仕事している人向けでしょうか。
非凡な才能や意見がこういったネットワークの中で見出されていくきっかけになればと考えています。
また、著名人のうかつな発言やスキャンダルの原因、ブログ同様にネットシステムが広がれば必ず起こる問題に対しても、想像力を働かせながら注視しています。
- 投稿者 SYO現時点ではめんどくさがりやの私が継続的にチェックできるかは不明ですが、基本的には聞く側として参入していけるツイッターというシステムが広まる理由は解る気がします。
マスコミ・報道関係者が個人としてツイッターなるものをやるのは、別に咎める話でもないとは思うものの、自重して貰いたい事がある。それは紙面に書けない裏話や想像話であってはならない。あくまで新たな情報源を仕入れる為の、職業的な探針行為であるべきだろう。
なぜなら彼等は「物事を知らせる」という事を職業としているからである。彼等が書く文章の価値は、このブログに投稿する我々のそれとはまるで違う。それは真実ではないにしても、事実に基づいた文章で無ければならない。それ故に、報道関係者の取材行為が、事件関係者へのプライバシー侵害ではないかと思われる場合でも、世の中は大目に見ているのである。目撃した事実以外の情報を流す時は、裏が取れた話だけに限るという事は、報道に携わった人間なら最初に叩き込まれるイロハであろう。
勿論、ここの投稿も一応報道されている記事・解説を読んだ上で書かれているものとは思うが、基本的に取材した事実に基づくものでもなく、主観的にそれらの情報を選択したものに過ぎない。その意味では自由な、別の言い方をすれば無責任な意見である。しかし「職業報道家」に課せられる責任は重い。時にはそれが歴史の証人となり、他人の人生を変える事もあるからだ。その意味で報道関係者の書く事、話す事に関しては、高い職業倫理が求められるのである。
その意味で私は、凶弾に倒れた村本氏にお悔やみは言わない。あるのは賞賛である。彼は目前で手りゅう弾が爆発した時も、他社のカメラマンが逃げる中、その場を写し続けた。おそらく最後まで「事実」を伝えようとしたのだろう。あるべき職業報道家として、ミャンマーで倒れた長井氏と共に、死ぬまで記憶にとどめたい。
- 投稿者 HANZO報道機関のツイッターに対する模索は正論かと思いますが、
私が懸念するのはツイッターが大きくなってくると、
狼少年が生まれて、例えば結果的に相場を操縦しようとする輩が出てきそうという点。
報道と同様に、たとえ事後処分など厳しくしたとしても、
裏で雇われている筋が処分覚悟で風税を流すなど、
妄想に近い懸念をしています。
何しろ報道機関だけでなく、誰でもなりすまして発言できてしまう。
- 投稿者 SHIN情報がリアルタイムになればなるほど、妄想が大きくなってしまいますね。
ツイッターとてしょせんお遊びツール。
芸能人同士のおしゃべりとか簡易宣伝ツールとしてならまだしも報道ツールとして本当に有益なのか正直疑問。
- 投稿者 下石坂この種のメディア主導の猫も杓子も的なブームは正直もうたくさん。