ショートトラック韓国代表の候補選手担当コーチが、個人的に指導していた女子中学生に性的暴行を加え、また数年間にわたってわいせつ行為をしていたとして、警察に逮捕された。

　京畿地方警察庁は19日、ショートトラックのコーチA容疑者（41）を逮捕した、と発表した。A容疑者は今年2月初め、京畿道安養市の安養室内スケートリンクに隣接した建物にある自分の事務所で、教え子のBさん（15）に性的暴行を加えたほか、Bさんが小学生のころから4－5年にわたり、わいせつ行為をしてきた疑いが持たれている。2004年9月から安養室内スケートリンクを拠点にコーチを務めてきたA容疑者は、1985－88年にスピードスケートの韓国代表に選ばれ、その後2006年にショートトラックの韓国代表コーチを務め、07年6月からは候補選手担当コーチを務めてきた。

　警察は、被害者のBさんの両親が最近この事実を知り、性的暴行に関する相談や被害者のケアを担当する、京畿地方警察庁傘下の京畿ワンストップ支援センター（水原市）に相談したことで事件が発覚した、と説明した。

　一方、安養室内スケートリンクの関係者は、「A容疑者は週2回の正規レッスンのほか、毎日朝7－9時に、小・中・高校生のエリート選手4－5人を対象にした個人指導を行っていた。この地域のショートトラックのコーチたちの間では、A容疑者が教え子たちにわいせつ行為をしている、といううわさが絶えなかった」と語った。

　警察の関係者は、「A容疑者は安養のほかにも、果川市や水原市などでコーチを務めており、教え子も数十人に上ることから、さらに余罪があるものとみて、引き続き捜査を行っている」と話した。

水原＝梁煕東（ヤン・ヒドン）記者