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【プロ野球】

Gの”坊っちゃん”長野 松山で大暴れ

2010年4月18日 紙面から

◆巨人6−1ヤクルト

5回表1死三塁、脇谷の中犠飛で生還し、ナインに迎えられる長野=松山・坊っちゃんスタジアムで(佐藤哲紀撮影)

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 ローカル連勝街道をス〜イスイ。開幕第2戦で抑え込まれた由規が相手でも、昨季8戦8勝と得意の地方球場でなら怖くない。巨人が終盤に渋く攻略。連続サヨナラ負けの落合竜をあざ笑うかのように首位をガッチリとキープした。

 主役を演じたのは松山初見参の“坊っちゃん”だった。8戦連続スタメンのルーキー長野が走攻守にキラリ。まずは守備だ。初回2死一、二塁で宮本の右前安打に猛ダッシュ。「あのアウトで東野にも追い風が吹いた」と原監督も絶賛したワンバウンドのストライク返球で先制点を防いだ。

 高投を連発して首脳陣の逆鱗(げきりん)に触れた9日の中日戦後は連日のように送球練習を繰り返してきた。“悪送球恐怖症”で腕を振れなくなった時期もあったが、生来の思い切りの良さと高い学習能力で完ぺきに克服した。

 5回には先頭打者でチーム初安打となる二塁打で出塁し、三塁進塁後に浅い中飛で快足を飛ばして生還。7回も無死二塁から一、二塁間をしぶとく破ってチャンスを広げ、4得点につなげた。これにも指揮官は「あの進塁打の中でのつなぎは見事」とうなった。

 守って、走って、打って。そのすべてを駆使して由規攻略に貢献。それでも、長野におごるところはない。「(安打は)タマタマ。振ったら当たりました。でも、守備と走塁では足を引っ張らないようにしたいと思っていた」

 気がつけば、激しい外野手争いの中で6番・右翼の定位置を確保している。「もう立派なレギュラーですよ」と伊原ヘッド。いまや、リーグ4連覇に突き進む原巨人の中でも欠かせない戦力になっている。 (井上学)

 

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