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【大リーグ】イチロー、サイクルまであと一歩 四球にファンがブーイング2010年4月19日 紙面から
【シアトル秋野未知】13打席無安打の長いトンネルを抜けると、そこは3割だった…。イチローが今季初の“猛打賞”で4連勝に貢献。14日に13打席無安打を脱出した後は、11打数7安打の絶好調で打率もついに大台の3割に乗せた。 1回。初球をいきなりエンタイトル二塁打を放つと、観客の興奮が冷めやらぬうちに素早く2試合連続の三盗に成功。先取点のホームを踏むと3回もリードオフマンからだ。右中間に飛んだ打球の位置を確認しながら一気に三塁へ到達すると観客のボルテージは最高潮。場内の電光掲示板には「The Wizard」(魔術師・名人・天才)の大文字が躍った。続くフィギンズの犠飛でイチローが再び生還。そのフィギンズは「イチローは、運動能力がとても高くお手本のような選手だ」と頼れる存在に敬意を表した。 第3打席は中前打。異様な空気が漂ったのは日米初のサイクル安打のかかった8回第4打席だ。コークが勝負を避け四球を与えたことに、ファンが大ブーイング…。イチローは「(勝負できなかったが)つまらないことはないけどね」と冷静に振り返った。 ワカマツ監督も「今日のイチローは本当に素晴らしかった」と手放しの喜びよう。チームも勝率5割に戻し、イチローのバットとともに上昇気流に乗っていく。
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