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北島、無冠も「満足」代表滑り込み僅差2位

 男子100メートル平泳ぎ決勝で立石諒(手前)に敗れ2位の北島康介=東京辰巳国際水泳場
 男子100メートル平泳ぎ決勝で立石諒(手前)に敗れ2位の北島康介=東京辰巳国際水泳場

 「競泳日本選手権最終日」(18日、東京辰巳国際水泳場)

 北島康介(27)=日本コカ・コーラ=が、日本代表に滑り込んだ。男子100メートル平泳ぎ決勝は59秒91で泳ぎ、0秒07差の2位。国際大会派遣標準記録を突破する好記録で、パンパシフィック選手権(8月、米アーバイン)、アジア大会(11月、中国・広州)代表入りを手中にした。北島とのデッドヒートを制した立石諒(20)=慶大=が59秒84で優勝し3冠。男子50メートル背泳ぎは古賀淳也(22)=稲泳会=が圧勝。男子400メートル個人メドレーは堀畑裕也(19)=日体大=が4分12秒02の日本新記録で優勝。女子50メートル背泳ぎは寺川綾(25)=ミズノ=が制し2年連続3冠を達成した。

  ◇  ◇

 北島はすっきりした表情だった。「自分なりにいい泳ぎができた。勝負にこだわったら、もっと遅かったと思う。だから2番でも満足している」。75メートルまで1位。ラストで立石の猛追に屈して、99年以来の無冠。だが、自分の泳ぎに徹しての好記録に納得した。

 苦しんだ。復帰戦の50メートル予選で日本新も、直後にスランプ。200メートルは自己記録から5秒も遅れた。代表落選危機に「がけっぷち」とさえ口にしていた。それだけに「立て直せたことを高く評価したい」と笑顔も出た。

 日本水連の上野広治競泳委員長は「派遣標準を切って2番。間違いない」と代表復帰に太鼓判。北島は「海外の選手とまた勝負できる。楽しさやドキドキ感、ハラハラ感がでてくる。そこにプラスして記録や勝ち負けもついてくる」。世界の舞台で刺激を注入。強い北島を取り戻す。

(2010年4月18日)





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