カブレラを笑顔で出迎えるオリックス・岡田監督(撮影・棚橋慶太)
「ロッテ2-3オリックス」(18日、千葉)
ほんまに久々よ。オリックス・岡田監督の口調も、鬼の高速回転だ。興奮気味の早口が、はやすぎる。つまりナイスゲームいうことよ‐。
「おー、久しぶりや。野球(いい勝負)やったわ。向こうも渡辺俊介よかったけど、こういう展開でもピッチャー粘って、競ったら勝てるんよ」
相次ぐ先発炎上に悩むオリックスが、14試合ぶりに、小差を逃げ切る岡田野球の基本形で勝ちきった。
先発・木佐貫が粘り倒した。八回まで4度も先頭を四球で出塁させたことには「カミナリものですね。猛省してます」と振り返ったが、直球で攻め続ける中に、絶妙にフォークを交ぜる投球で五回まで1安打。
六回2死三塁から、金泰均に左前打され唯一の失点を喫したが、好調ロッテ打線の猛攻は封じた。「前にロッテには打たれている(今月4日に8失点)ので、同じ相手にやられるわけにいきませんしね」。8回6安打1失点(10三振)で今季2勝目を挙げた。
指揮官の声も弾む。「1点取られてから(木佐貫は)もういっぺんエンジンかかったみたいやしな」。前日には今季初の借金生活に転落したが、1日で5割に戻した。
「そら大きいよ。これで1日空くしな。5割戻したんは大きいよ。こういうゲーム展開せなアカンわ」。音速の岡田節のまま会見を締めた。
(2010年4月18日)