城所(左)に話しかけるソフトバンク・王貞治会長(撮影・栗木一考)
ソフトバンク・王貞治会長(69)も驚きの表情を浮かべた。報道陣から金本の右肩の状態を聞き「彼が休むということはよほどのことがあったのでしょう。監督どうこうより自分自身で決めたのだろう」と話した。
06年4月、金本が当時の世界記録保持者カル・リプケンを超え、904試合連続フルイニング出場を達成した際に「1500試合まで頑張ってほしい」とエールを送った。その「1500」まで残りわずか8試合。“王台目前”で止まった。
しかし「選手は記録のためにやっているのではない。チームの勝利、ファンの期待に応えるためにやっている。野球人としては素晴らしい判断だったと思う」と逆に金本をほめ称えた。
「本塁打世界記録」を持つ王会長だからこそ言える重みのある言葉だった。
(2010年4月18日)