現代自もトヨタやGMと同じ病に(中)
韓国自動車産業は前進するか、後退するのか
現代自が危機を迎える可能性は、「四つのPが変わる時に注意せよ」という自動車業界の格言からも察することができる。製品(Product)、生産工場(Place)、人材(Person)、生産工程(Process)のうちどれか一つでも大きく変われば、問題が起きる可能性があるということだ。現代自の場合は、これら四つがすべて変わったため、「非常に危ない」というのが業界関係者の見方だ。その上、数々の新技術を取り入れているのも不安要素とされている。現代自で研究開発を担当し、南陽研究所に勤務するある役員は、「最近はエンジンや変速機だけでなく、数々の電子制御分野においても“最高”“最先端”ばかりを追い求めているため、研究者たちの間では、十分に検証されていない車が市場に出るのではないかと心配の声も上がっている」と述べた。
■現代自がトヨタのようなリコール事態に直面したら生き残れるのか
韓国自動車業界のある有力な関係者は、「トヨタはリコール問題で危機に直面したが、“システム経営”が堅固なため再起の可能性が十分にある。しかし、現代自はシステムではなく、オーナーのリーダーシップと人間で動かす組織になっているため、スピードと推進力には優れているが、海外市場でトヨタのような危機に直面した場合、回復は難しくなる可能性がある」と語る。
また、韓国市場で80%に達する現代・起亜自の圧倒的なシェアが、韓国自動車産業だけでなく、現代自にとってもマイナスに作用するという見方もある。GMは米国で最高のシェア(52%)を記録した1962年から、経営が徐々に傾き始めた。作りさえすれば売れるという市場の状況が、結果的にGMを顧客から遠ざけ、労働組合と経営陣を腐敗させ、競争力を引き下げてしまったのだ。
現代・起亜自の昨年の韓国市場でのシェアは80%だった。だが、この圧倒的なシェアは、生産分野での労使関係だけでなく、販売や整備分野の労使関係までも悪化させた。韓国消費者院のキム・ジョンフン部長は、「顧客サービスの最前線であるはずの販売や整備の現場でさえも、“サービスを改善しなくてもよく売れる”という安易な認識が広まっている」と指摘した。個人の業績がひどくても、給与や雇用は保障されている上、韓国市場でのシェアも80%に達しているため、明らかに油断しているというわけだ。
- 現代自もトヨタやGMと同じ病に(上) 2010/04/18 09:40:30
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