現代自もトヨタやGMと同じ病に(上)

現代・起亜自にも大きな不安

急速成長による病弊、海外生産は急増するも品質管理能力は伴わず

「最高と最先端ばかりを強調し、不十分な製品が出ることも」

内需独占による病弊、適当にやっても売れるため安易な姿勢が続く

研究開発への投資を怠り、子会社にばかり発注、それ以外の下請けは大きな不満

 現代・起亜自動車の躍進が続いている。昨年はフォードを超えて世界4位となり、営業利益は世界トップに躍り出た。昨年の金融危機で世界の有力メーカーが相次いで減産やリストラを余儀なくされる中、現代・起亜自は2013年の生産目標を、08年の418万台より56%も多い650万台とした。

 しかし、現代・起亜自が今後も躍進を継続するためには、「ゼネラルモーターズ(GM)やトヨタなどのトップメーカーがいかにして危機的状況に陥ったのかという要因を徹底して分析する必要がある」と専門家は指摘する。カトリック大学の金基燦(キム・ギチャン)教授は、「現代自が自ら競争力を高め、驚くべき実績を上げたのは十分に認めるべきところだ。しかし、これまでトヨタやGMで問題となった点は、現代自にもすべて該当する。崩壊するのは一瞬だ」と警告する。

■現代自もトヨタやGMと同じ病を抱えている

 現代自は、急速な成長と厳しい経費削減という面ではトヨタ以上とされている。また、内需での高いシェアの副作用は、過去のGMの問題点とも共通する。

 トヨタが今回大量のリコールに直面した原因の一つとして、2000年以来急激に増えた海外生産の増加に、品質管理能力が伴わなかったことが挙げられる。

 トヨタは2002年から5年間に56%も生産を増やし、現代自も同じ期間に55%追加した。トヨタと同じように、海外生産はほぼ100%増だ。日本のある自動車担当記者は、「トヨタは2000年から世界市場で15%のシェア、つまり世界の7000万台市場で1000万台を占めるという膨張方針に乗り出した。その過程は、今の現代自と驚くほどよく似ている」と語る。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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