サッカーW杯:李雲在が不調、正GKどうなる?(上)

経験・守備陣の統率力は高評価も、瞬発力・防御率には難色

 サッカー・ワールドカップ(W杯)で韓国のゴールマウスを守るのは誰になるのか。守護神・李雲在(イ・ウンジェ)=36、水原=の不調に、韓国代表の悩みは深まるばかりだ。キム・ヒョンテGKコーチは、今年40歳になった金秉址(キム・ビョンジ)=慶南=の試合を観戦するため11日、江原FC-慶南戦が行われた春川に足を運んだ。このことからも、代表チームの悩みがより深刻であることがうかがえる。

「もっと早く問題視すべきだった」

 あるサッカー専門家は「GK問題は、もっと早い段階で提起されるべきだった。今からでも代表全体で議論する必要がある」と語った。6月11日に開幕するW杯南アフリカ大会までに、GK候補を本格的に試し、能力を再点検すべきという指摘だ。

 現在、許丁茂(ホ・ジョンム)監督率いる韓国代表メンバーに常に召集されているのは、李雲在、鄭成竜(チョン・ソンリョン)=25、城南=、金永光(キム・ヨングァン)=26、蔚山=の3選手。だが実際には、李雲在が務める正GKの座を鄭成竜が狙っている形といえる。

 最近、試合会場で会ったキム・ヒョンテ・コーチは、「同じ失点でも、李雲在には常に年齢の問題が付きまとい、本人も負担になっていると思う。李雲在に電話をかけ、気にせず今まで以上にしっかりと練習するようにと声を掛けた」と話した。

 キム・コーチは、「李雲在の不調が本当に年齢のせいなら、召集できないのは当然だが、瞬発力などの問題は練習で補える」と言いつつも、「李雲在本人が、動きが鈍いという事実を認識していないという印象を受けた」と不安を口にした。また、鄭成竜については、「最近コンディションが少しずつ上がっている」としながらも、「正GKの座が決まっているわけではない。鄭成竜の方がよければ当然、鄭成竜を正GKに起用する」と明言を避けた。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る