記事入力 : 2010/04/17 10:59:39
哨戒艦沈没:破片の正体に注目
哨戒艦「天安」沈没事件をめぐる軍民合同調査団のパク・チョンイ団長(陸軍中将)が16日の記者会見で、「直接的な(沈没)原因の分析につながる破片を発見した」と述べたことで、破片の正体に注目が集まっている。
魚雷または機雷の破片が発見されたとすれば、当初原因や責任所在の究明が難航するとみられた今回の事件の調査は大きく前進する。しかし、合同調査団の関係者はそれを否定している。消息筋は「合同調査団がこれまでに確保したのは、原因究明のカギとなる切断面などの破片で、魚雷や機雷の破片ではない」と述べた。
尹徳竜(ユン・ドクヨン)調査団長(KAIST名誉教授)も同日の記者会見で、「まず船首の引き揚げが必要で、それからさまざまな破片を採取し、原因となった爆発物の残がいを採集しなければならないため、多少時間がかかるのではないかと思う」と説明した。
調査団は船尾部分の切断面を肉眼で調べるとともに、破片を採集した上で、科学捜査チームが採集した破片を陸地に運び、非破壊検査、火薬成分反応などの分析を進める予定だ。それにより、「天安」の直下からどのように上方に衝撃が加わったのか、船尾右側が大きく破損した衝撃の正体が何かなどを分析する。
合同調査団は魚雷や機雷が「天安」の直下の水中で爆発し、バブルジェット効果(水中爆発による衝撃波)で同艦に打撃を与えた場合、魚雷、機雷の破片が船内に残っている可能性はほとんどないとみている。爆発後に破片が海底に沈んだ可能性が高いためだ。軍当局は破片採集を目的として、遠隔操縦の深海無人潜水艇「ヘミレ」など最新装備や底引き網漁船まで動員し、ペンニョン島海域の海底を詳しく調べる計画だ。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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