GM大宇、旧大宇自出身の韓国人役員2人を解任

 GM大宇は16日、旧大宇自動車出身の柳基俊(ユ・ギジュン)研究開発総括社長と張東佑(チャン・ドンウ)人事・労務・総務総括副社長が5月1日付で退任すると発表した。

 GM大宇は2人が「一身上の理由で退任する」と説明した。しかし、自動車業界では、GM大宇が既存ブランドを捨て、GMの大衆車ブランド「シボレー」に社名とブランドを変更する過程で、韓国人役員をあらかじめ解任したと受け止められている。

 GM大宇幹部は、「GM大宇のマイク・アーカモン社長が最近、国内販売代理店の大宇自動車販売と一方的に決別したことに加え、シボレーブランドの導入を急ぐ過程で、柳社長らが反対意見を述べ、摩擦があった」と説明した。

 これまで社内では、多額の赤字を出している以上、役員の追加的なリストラが必要だとの論議があった。それだけに今回の措置は、世界的な経済危機に続く「第2次リストラ」のきっかけになる可能性もある。最高位の韓国人役員を解任し、リストラに対する抵抗を無力化させる狙いがあるとみられるからだ。

 GM大宇内部は、第2次リストラの始まりが韓国人役員の解任だったことに戸惑いを隠せない。GM大宇は最近、自動車の生産販売による営業利益は2年連続で黒字を計上したが、経営陣の為替リスク管理失敗により、2年間で1兆2000億ウォン(約1000億円)の最終損失を出した。

 このため、自動車の開発と生産、労務管理を担当していた役員から解任したことはうなずける。一方、スティーブン・スモール財務担当副社長、リック・ラベル販売・マーケティング担当副社長、ジェイ・クーニー広報担当副社長ら外国人役員は、為替管理や韓国市場攻略に失敗したにもかかわらず留任した。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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