野球:大物選手の海外進出、球団が後押し
- 13日のハンファ戦で先発し、力投する金広鉉。
韓国プロ野球の斗山とSKが、主力選手である金賢洙(キム・ヒョンス)と金広鉉(キム・グァンヒョン)の海外進出を今後、後押ししていく意向を示した。現在のところ、韓国人選手は入団後7年で球団の同意があれば、海外進出することができるよう定められているが、斗山とSKはこの期間を7年から6年へと短縮する方向で検討を始めている。斗山の看板打者、金賢洙と、SKのエース、金広鉉が入団後丸7年を満たすのは2013年だが、これよりも早く海外進出の機会をつかむ可能性がでてきたことになる。なお、球団の同意なしに海外進出する場合は、9年間の在籍が最低条件となる。
これについて斗山のキム・ジン社長は、「米国と日本の球団は金賢洙に熱い関心を寄せている。2014年にはたぶん海外でプレーしていることだろう」と話した。また、SKの申永澈(シン・ヨンチョル)社長も、「金広鉉のような優秀なピッチャーが海外進出するようになれば、国内リーグが弱体化するのではないかという懸念もあるが、むしろ得することの方が多いだろう」との意見だ。
北京五輪で日本戦勝利の突破口を切り開いた金広鉉は昨年8月、手の甲の負傷で二軍落ちした。しかし、リハビリを経て今月8日、救援投手として今季初登板し、白星を挙げるなど、幸先のいいスタートを切った。先発した13日のハンファ戦でも6回を三振5、被安打4と無失点に抑える好投を見せ、復活を印象付けた。金広鉉は1-0とリードしてマウンドを降りたが、後半1-2と逆転され、惜しくも勝利投手にはなれなかった。時速150キロ台の直球と鋭いスライダーを武器とする金広鉉は、メジャーリーグのスカウトたちの間でも話題になっているという。
- 2006年に斗山に入団した金賢洙は、韓国プロ野球界を代表する好打者へと成長した。
また2006年にドラフト外で入団し、07年からレギュラーの座を獲得した金賢洙は、生涯打率3割3分6厘を誇る正確な打撃で有名だ。金広鉉と同じく2008年の北京五輪に代表選手として出場し金メダルを獲得したことで兵役が免除されたほか、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の際には、指名打者部門でベストナインに選ばれた。最近韓国を訪れた巨人のスカウトは、「イ・スンヨプ以降も韓国との縁が続いてくれることを願っている」と話した。13日のKIA戦で4打数1安打をマークした金賢洙は、現在3割4分。同日、斗山はKIAを9-8で下した。
一方、ハンファの柳賢振(リュ・ヒョンジン)投手は2013年に海外進出の資格を得るが、これについてハンファのユン・ジョンファ団長は「まだ考えていない」と話している。チームの戦力低下が気になるようだ。
またKIAのキム・ジョホ団長は、2012年にも海外進出の資格を得る尹錫珉(ユン・ソクミン)投手について、「まだ海外進出の話題に触れるような時期ではないが、納得できる条件であれば、考えられないわけではない」との立場を示している。
高錫泰(コ・ソクテ)記者
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