フィギュア:キム・ヨナ、きょうからアイスショー

「フェスタ・オン・アイス」控え、入念に練習

 「フィギュアの女王」キム・ヨナが再びボンド・ガールに変身し、金メダルを獲得したバンクーバー冬季五輪で大声援を送ってくれた韓国のファンの前で、感謝を込めて演技する。

 16日から三日間にわたり開催される「フェスタ・オン・アイス2010」に出演するキム・ヨナは15日、オリンピック公園体操競技場(ソウル市松坡区)特設アイスリンクで公開リハーサルを行った。赤いトレーニングウエアでリンクに立ったキム・ヨナは、「ポスト・ヨナ」といわれるクァク・ミンジョン、バンクーバー五輪フィギュア男子シングル5位に入賞したパトリック・チャン(カナダ)らと共に、オープニング曲の「アイブ・ガッタ・フィーリング」(ブラック・アイド・ピーズ)、「アブラカダブラ」(ブラウン・アイド・ガールズ)に合わせて演技の確認を行った。

 今回のアイスショーは、まさにキム・ヨナのための舞台。オープニングからほかの12人の舞台をリードし、最後にはソロの演技で自身の魅力をたっぷりと振りまいた。ショーのテーマも、キム・ヨナの1年間の挑戦と成果にスポットを当てたものとなっている。振り付け師のデービッド・ウィルソン氏は、「コンセプトは『ミッション・インポッシブル』。五輪で金メダルを獲得したキム・ヨナの、これまでの過程や成果を祝福する舞台」と説明した。総監督を務めるブライアン・オーサー・コーチも、「キム・ヨナのおかげで、不可能だと思われた五輪金メダルという夢が可能になった」と語った。

 キム・ヨナも「今回のアイスショーは、映画『ミッション・インポッシブル』と『007』シリーズがコンセプト。たくさんの方々の心に残るようなショーにしたい」と語った。このショーでキム・ヨナは、これまで応援してくれたファンへの感謝の意を込めて、バンクーバー五輪のエキシビジョンで見せた『タイスの瞑想(めいそう)曲』の演技を披露する。

 一方、今回のアイスショーでは、珍しくブライアン・オーサー・コーチの舞台も予定されている。オーサー・コーチは「昨年、マネージメント会社と小さな『賭け』をした」とのことで、自身のアイスショー出演を打診してきたマネージメント会社に対し、「キム・ヨナが五輪で優勝したら出演する」と約束したのだという。「キム・ヨナが金メダルを取ったので、今回のショーで(わたしも)ささやかなパフォーマンスを披露する」と言うオーサー・コーチは、「4年間アイスショーから遠ざかっていたため、少し緊張している。今回はキム・ヨナがわたしのコーチをしてくれた」と話し、周囲の笑いを誘った。

イ・ゴン記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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