哨戒艦沈没:海軍・軍艦専門家に聞く(上)
15日、海面上に姿を現した「天安」の切断面を分析した海軍および軍艦の専門家らは、「魚雷による爆発の可能性が高い」と指摘した。ただし、魚雷が船に直接衝突する直撃方式か、あるいは水中爆発後に発生する「バブルジェット」(水柱)方式かについては意見が分かれたが、バブルジェットの可能性を指摘する見方が多かった。
(1)安炳泰(アン・ビョンテ)元海軍参謀総長
甲板が上向きに折れ曲がったというのは、下から上に圧力が加わったということだ。魚雷が船底で爆発したとき、そのような現象が起きる。魚雷の威力が最も大きいのは、直撃よりも船体底部で水中爆発したケースで、いわゆる「バブルジェット」効果によるものだ。甲板だけでなく、船内の鉄製構造物がすべて上向きに曲がっているはずで、船底の部分も丸くへこんでいると予想されるため、魚雷の可能性が高い。機雷であれば、船が真っ二つに折れ曲がるどころか、バラバラになる。
韓国戦争(朝鮮戦争)当時、東海(日本海)で「天安」より小さい哨戒艦PC-704号が北朝鮮の「浮遊機雷」に接触した際、船体は完全に木っ端みじんになり、一人も助からなかった。現時点で、内部爆発を主張するのは謀略だ。大韓民国の軍艦に魚雷を仕掛ける国がどこなのか、考えてみるべきだ。
(2)尹淵(ユン・ヨン)海軍作戦司令官
機雷の蓋然性はかなり弱まった。「天安」の沈没海域は潮流が速いため、機雷を運搬・設置するのは困難な状況だ。また、機雷であれば昼夜問わず爆発しただろう。今回夜間に爆発が起きたのは、潜水艦(艇)がこの時間帯に合わせ、魚雷で奇襲した可能性が高いということを意味する。魚雷が直撃したなら船体に大きな穴が開くはずだが、そうでないのを見ると、水中爆発による「バブルジェット」が船を切断した可能性が高い。
(3)張昌斗(チャン・チャンドゥ)ソウル大造船海洋工学科教授
左舷より若干右舷が短い非対称な切断が起こったという状況から、「バブルジェット」効果ではないようだ。それよりも、左舷側から斜めに魚雷が直撃したようだ。船首から船尾方向に斜め30-60度の角度で直撃したとみられる。
左舷側の甲板が突き上がっているように見えるが、これを「左屈現象」と呼ぶ。鉄板が引っ張られるのではなく、圧縮された力を受けたことを意味する。左舷側から大きな圧縮力を受けたというわけだが、これは左側で大きな衝撃が発生したという意味だ。
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