哨戒艦沈没:内部爆発ではないことを最終確認(下)
この日公開された船尾は、切断面を除き、船底などに特別な破損を発見することはできなかった。そのため岩礁への衝突説も完全に否定された。岩礁に衝突したのであれば、船体は長く裂かれるか、傷が付くはずだ。
船体後部船底にあるスクリューも、ブレード部分が一部曲がってはいたが、原型はほぼとどめていた。合同参謀本部の関係者は「スクリューの終端部が曲がっていたのは、沈没の際に海底と衝突したのが原因のようだ」と説明する。
船体が老朽化して二つに割れたという疲労破壊説も否定された。天安は、切断面を除く残り部分の表面は、ほぼ原型をとどめていた。専門家によると、二つに割れるほど船が老朽化していたのであれば、船の表面全体で亀裂が生じていたはずだという。また、疲労破壊なら切断面が比較的滑らかなはずだが、実際はのこぎりの歯のようにボロボロだった。
一部では、韓国軍が1970年代にペンニョン島周辺の海底に設置した爆雷改造型の機雷が、スクリュー波で上昇し、爆発したという見方もあった。しかしスクリューには大きな異常がないため、この可能性も根拠がなくなった。
軍当局は有事の際、北朝鮮軍の上陸を阻止するためペンニョン島に爆雷を改造した機雷を140基以上設置していたが、1980年代に入ると、これらの信号を止めて除去作業を行った。しかし、現時点ですべてが除去されたわけではないため、これらが天安に衝突した可能性も指摘されていた。この改造機雷は、電気信号が途切れると作動しないようになっていた。
また、76ミリ主砲のすぐ下にあった弾薬庫も原型をとどめていることが分かった。弾薬庫が爆発すれば、船体後尾が完全に破壊され、76ミリ砲が設置された部分も破壊されていたはずだ。この弾薬庫爆発説は、内部爆発の際に最も可能性が高いとされていた。強烈な爆発力のため、一時は天安沈没の原因として注目されていた爆雷も、船尾に残っていることが確認された。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
張一鉉(チャン・イルヒョン)記者
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