記事入力 : 2010/04/16 10:02:19
哨戒艦沈没:内部爆発ではないことを最終確認(上)
15日に引き揚げられた哨戒艦「天安」の切断面は、岩礁との衝突や疲労破壊など、これまで主張されてきた原因のいくつかについて、その可能性を完全に否定した。ただし、真相を解明するには、今後の詳しい調査結果を待たなければならない。
まず、切断面の上部甲板と船体が上向きに曲がっていた事実は、これまでも伝えられていたが、この日船体のすべてが姿を現し、船底の鋼板も上向きに曲がっていた事実が新たに確認された。これは、現場の関係者が明らかにした。船体上部と中間部分だけが上に曲がっているのであれば、内部での爆発と外部での爆発の双方の可能性を否定できない。しかし今回、下部まで曲がっていることが確認されたことで、内部爆発の可能性はないことが最終的に確認された。
船内で爆発が起こったのであれば、爆発の地点だけでなく、その周辺も破損していたはずだが、引き揚げられた船尾を見ると、切断面以外には外見上、破損した痕跡はなかった。切断面から近い燃料タンクも原型をとどめていたため、燃料が爆発した可能性もなくなった。
今月12日に船尾の一部が海面上に姿を現わした際、船尾甲板上にあった煙突が流失していた事実が明らかになると、煙突のすぐ下にあったガスタービンが爆発したのではないかという指摘もあった。しかし、タービン室の床も上に曲がっていたことが分かり、このことから衝撃は船の下からのもので、ガスタービンの爆発でないことが確認された。
またガスタービンエンジンは、通常は高速で航行するときだけ使用されるが、事故当時、天安は6.4ノットの比較的低速で移動していたため、ガスタービンエンジンは稼働していなかった。これは、海軍関係者が直接明らかにした。
- 前方左右から見た切断面。天安船尾の切断面を左、中央、右からそれぞれ撮影した写真。中央から見ると、左(右舷)がやや上向きの「逆V字型」に曲がっている。これは、船体下部から上に向けて強烈な衝撃があったことを物語っている。/写真=李明元(イ・ミョンウォン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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