哨戒艦沈没:「魚雷による水中爆発の痕跡」

軍の1次調査で暫定結論

船底の鉄板が外側から内側に折れ曲がる

 軍当局は15日、引き揚げられた哨戒艦「天安」の船尾に対する1次調査の結果、「天安」は魚雷などの直接打撃を受けたのではなく、水中爆発での「バブルジェット(一種の水大砲)」によって船が真っ二つに切断された可能性が高い、という暫定結論を下したという。また、「天安」に外部衝撃を与えた手段は、機雷より魚雷の可能性がはるかに高いと判断していることも分かった。

 国防部の高官は同日、「船尾調査団が1次調査を行った結果、魚雷などが『天安』の側面に直撃したという形跡は発見されなかった。その代わり、『天安』の底部水中で魚雷などの強力な爆発が発生、バブルジェットによって船に大きな衝撃が加わり真っ二つに割れたという痕跡を見つけた」と話した。通常、魚雷が船に直撃した場合、大きな穴が開くなどの跡が残る。

 調査団は、水中爆発が船の真ん中ではなく、中心部から左寄りの位置で発生した可能性があるとみて、詳しく調査している。調査団はまた、「天安」の船底の鉄板も外側から内側に折れ曲がっていることを確認、今回の事故原因が内部爆発ではなく、外部衝撃だという暫定結論を下したという。

 この日姿を現した「天安」の船尾は、左舷が右舷より6メートルほど長い状態で斜めに切断され、左舷甲板が逆V字型に上に突き出していたことから、強力な爆発が艦艇下部で発生し、上部に向かったとみられる。

 民間と軍の合同調査団も同日、本格的な調査活動に着手した。現場の調査団は軍関係者26人と民間人10人、米国の調査要員2人で構成された。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る