海軍ヘリ墜落:1人死亡、3人が行方不明

哨戒艦「天安」の事故で出動したヘリと同じ機種

 韓国軍関係者が明らかにしたところによると、15日午後8時58分ごろ、全羅南道珍島の南東約14.5キロ、楸子島沖で哨戒飛行を行っていた韓国海軍第3艦隊司令部所属のリンクス・ヘリが墜落し、乗員のクォン大尉が死亡、ほか3人の乗員が行方不明となっている。

 このヘリは、潜水艦の捜索を行っていたもので、哨戒艦「天安」の沈没に関連する任務を帯びていたのではないか、という見方も出ている。

 軍と海洋警察は、事故直後に高速艇2隻と海洋警察の警備艦8隻を事故海域に送って捜索を行い、クォン大尉の遺体を発見した。軍関係者は、「このヘリは導入して11年の新型で、計器飛行を行うことができ、天候も良好だった。現在、事故原因を調査している」と語った。

 リンクス・ヘリは、天安が沈没した先月26日午後9時47分、ペンニョン島に急派され、「鳥の群」に向け哨戒艦「束草」が76ミリ砲を130発余り発射していたころ、事故海域で海底を探索した。当時のリンクス・ヘリの役割をめぐっては、潜水艦と疑われる物体があったのではないか、という見方も出ている。リンクス・ヘリは水上艦艇に搭載され、対潜水艦作戦または対水上の用途で運用する機種で、韓国海軍では駆逐艦「忠武公・李舜臣(イ・スンシン)」、イージス艦「世宗大王」などで運用している。1998年6月に北朝鮮のユーゴ級潜水艇が韓国の領海内で流し刺し網に引っ掛かり座礁する事件が起こった際には、潜水艦のえい航作戦に参加、また09年5月にソマリア海域へ派遣された「文武大王」にも搭載され、海賊退治作戦に参加している。

15日夜、全羅南道珍島-済州楸子島間の海に墜落した海軍のリンクス・ヘリと同じ機種。

李衛栽(イ・ウィジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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