ウォン相場、1ドル=1107ウォンに急騰

 15日のソウル外国為替市場で、ウォン相場は前日比4.70ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1107.50ウォンで取引を終え、2008年9月10日に付けた同1095.50ウォン以来のウォン高水準となった。ウォンは2日間で16.40ウォンも高騰した。

 市場関係者は、ムーディーズによる韓国の格付け上方修正でウォンが買われていると説明した。これに加え、外国人投資家が韓国株に大規模な買い注文を出し、ウォン高を後押しした。15日の外国人による株式の買い越し規模は5200億ウォン(約437億円)に達した。このほか、中国の1-3月期の国内総生産(GDP)が当初予測を上回る前年同期比11.9%増を記録し、人民元切り上げに対する期待感が高まったこともウォン高の要因となった。

 急激なウォン高について、企画財政部の許京旭(ホ・ギョンウク)第1次官は14日、KBSの番組に出演し、「(ウォン高は)韓国経済が好転した側面もあるが、一部は人民元の切り上げに対する期待感でウォンの為替レートが過度に切り上げられた疑いがあり、細かく注視している。必要に応じ適切な措置を取る」と口先介入を行った。

 15日の韓国株式市場では、米国経済の好転などを背景として、KOSPI指数が前日比8.58ポイント高の1743.91ポイントを付け、年初来高値を更新した。

朴淳旭(パク・スンウク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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