秋田内陸縦貫鉄道(若杉清一社長)はこのほど09年度1月までの輸送人員・運輸収入実績を発表。輸送人員は沿線住民の利用が減少した半面、韓国ドラマブームなどによる外国人団体客の増加で、対前年比で微増となった。
09年4月から10年1月までの輸送人員は定期外21万8428人、定期が19万5282人で計41万3710人。1月のみでは前年同月比98・0%と微減で、10カ月の累計では前年同期比101・0%と微増となった。
定期外は、韓国ドラマ「アイリス」のロケ地ツアーによる韓国や、台湾からの外国人観光客の団体利用が大幅に増えたが、沿線住民の利用は減少。また定期は1月、北秋田・仙北両市職員の利用が09年10月の更新以降の減少が下げ止まり、中学・高校生の利用者が増えた。
ただ1月までの運輸収入は定期外1億1708万円、定期5715万円、運輸雑入283万円の計1億7707万円で前年同期比94・1%にとどまる。沿線住民の利用が減少したためという。
同社は2、3月の団体予約が多いことで増収が期待できるとしているほか、自治体職員への利用依頼や車内でのグッズの販売拡大を進めるという。【岡田悟】
毎日新聞 2010年4月16日 地方版