広島大学の彦坂正道特任教授らと科学技術振興機構の研究チームは19日、鉄鋼の2~5倍の強度を持つプラスチックを開発したと発表した。鉄やアルミニウム、ガラスなどに代わる素材になるとみている。自動車鋼板の代替材として実用化できれば重量が約2トンの車両を半分に軽量化できるという。
研究チームはプラスチックの中でも軽い素材であるポリプロピレンの製法を改良した。高温で溶けたポリプロピレンを固まらないように冷やしてから一気に押しつぶす。これにより、糸状の高分子の鎖が一定方向に並んだ結晶となった。通常のポリプロピレンは高分子の鎖が絡み合った構造で、強度が低かった。
新開発のプラスチックを鋼板と同じ強度にすると厚さは2倍になるが、重さは4分の1で済む。自動車や航空機、建物などの金属材料の代わりになるという。透明なので窓ガラスの代替品にも使える。
既存の高強度プラスチックは炭素繊維などを混ぜて強化するが、価格が1キログラム当たり1万円前後と高い。炭素繊維を取り除けないので再利用もできなかった。新開発のプラスチックはポリプロピレンと同程度の同100~200円程度で生産でき、再利用も可能という。化学メーカーのサンアロマー(東京・品川)などと製品化を目指す。
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