たむろ防止装置:効果ありと判断 設置継続…東京・足立区

2010年3月5日 19時32分 更新:3月5日 20時47分

公園内のトイレ(左)に向け管理棟の壁面に設置される高周波音発生装置=東京都足立区鹿浜の北鹿浜公園で2009年5月21日、須賀川理撮影
公園内のトイレ(左)に向け管理棟の壁面に設置される高周波音発生装置=東京都足立区鹿浜の北鹿浜公園で2009年5月21日、須賀川理撮影

 東京都足立区は5日、全国の自治体で初めて区立公園に昨春設置した「若者たむろ防止装置 モスキート」に関し、効果が認められるとして、試験期間が終わる4月以降も設置を継続する方針を明らかにした。若者のみに聞こえるとされる不快音を流すのは停止するが「迷惑行為が再発した場合は作動を検討する」としている。

 モスキートは英国製で、10代~20代前半にしか聞こえない高周波数の音を発する。若者が騒いだり、設備を壊すなどの被害が頻発していたため、昨年5月に区立北鹿浜公園に試験設置し、深夜帯に作動させていた。

 5日の区議会予算委員会での説明では「夜間パトロールとの相乗効果で破壊行為やたむろもほとんどなくなった。健康被害の苦情もない」という。月内にも設置に関する要綱を整備し、増設などは要綱に基づき検討する。

 モスキートは05年に発売され、足立区の導入時には国内外のメディアが取材に来訪。国内代理店などによると、販売台数は増え、他地域でも設置例が出ているが、ほとんど公表されていない。【小泉大士】

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