2010年3月5日 19時28分 更新:3月5日 23時1分
経済産業省は5日、不要になった携帯電話を販売店へ持ち込むと、最高5万円の商品券などが当たる全国キャンペーン「たんすケータイあつめタイ」で、56万7056台を回収したと発表した。金22キロ(時価約7400万円相当)、銀79キロを回収した計算になるという。
携帯電話の部品には金などの希少金属(レアメタル)が使われているが、リサイクル用の回収台数は減少していた。このため同省は有効な回収方法を探るため、昨年11月下旬から2月末まで、家電量販店など全国の約1800店でキャンペーンを実施した。
同省によると、キャンペーンの結果、金銀の他にも銅5670キロ、パラジウム2キロを集めた計算。ある量販店では期間中、1店舗当たりの回収台数が前年同期比36倍に伸びたという。
経産省は「大量に集まったが、キャンペーンの費用対効果の検証はこれから」と話しており、今回の成果を分析し、リサイクル方法の確立に役立てる方針。【柳原美砂子】