2010年3月5日 11時4分
北沢俊美防衛相は5日午前、閣議後の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、日米が合意したキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に移す現行計画について、「現行案ではなかなか難しいということで検討している。あらゆる機会をとらえて米側にそう申し上げている」と述べ、既に米国が求める現行案での決着は困難との見解を伝えていることを明らかにした。
北沢氏はまた、鳩山由紀夫首相が4日、3月中に政府案をまとめる考えを表明したことに関し、「受け入れられない、可能性のないものをまとめても意味がない」と指摘し、米国や移設先の自治体との協議も月内に始める考えを示した。【仙石恭】