「中でごたごたは駄目」

　民主党の小沢一郎幹事長は１９日、国内最大級の縄文集落跡として知られる青森市の三内丸山遺跡を訪れた。数千年前の共同生活の跡を見て回り、「外の敵は怖くない。中でごたごたしてはいけない。団結を保つことで有効な政策が実行できる」と党内の結束を訴えた。米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）移設問題などをめぐり「５月危機説」も取りざたされる鳩山政権の現状への危機感が背景にあるようだ。

　小沢氏は再現された竪穴住居や高床建物などを約４０分間回った後、記者団に対し「お互い力を合わせ協力する意識を約５千年も前の人たちがちゃんと持っている。現代人が分からないのではいけない」と指摘。内閣や党の支持率低下について「全国を歩いている限りでは、１年前とそんなに変わらずに声援し期待してくれている」と反論した。